目標や目的を決めてトレーニング方法を決める
例えば、フルマラソンを走りきるためには、それに向けた準備が必要で、大会に出場するためには計画性のあるトレーニングをしなければ完走できず、もちろん良い結果も出ません。また、しっかりとトレーニングを積んでいないと自分のペースを乱し、持っている力以上のものを発揮しようとして怪我を招くこともあります。42・195kmを走り切るためにぜひ取り入れたいのが、すべての走りの基本となるジョギング、ロング走やインターバルトレーニング(ショート、ロングなど)、ヒルトレーニング、クロスカントリーなどです。目標や目的を決めて、それに合うトレーニング方法を行いましょう。
マラソントレーニングの種類
・ロング走(距離走)
・ジョギング
・インターバルトレーニング
・ヒルトレーニング
・クロスカントリー走 など
ジョギング
あらゆるランナーにとって最も大事な練習。マラソン練習の8割を占めるトレーニングの基本
走ることを習慣化する
いきなり実践的な練習に取り組まなくても、少しずつ走行距離が伸びれば、マラソンのタイムも縮まっていくので、まずはジョギングを大事にしてください。週間の走行距離目標などを決めて走ると良いでしょう。実は、トップ選手でもトレーニングの8割はジョギングが占めているほどなんです。
ジョギングに対してどのような意識で取り組むか。それが競技成績に関わってくるだけに、その「意識」はとても重要です。ジョギングと一言でいっても、人と話をしながらゆっくりと走るのか、多少息が上がるペースで走るのかでも異なります。その時々の自分の目的に合わせたジョギングをすることが大切で、例えば疲労が蓄積しているときは少しゆっくりと、トレーニングを集中的に行う時期であれば少しペースを上げて長めの距離を走りラストはさらに少しペースを上げて終わるといったように、目的に応じた工夫ができるかどうかがポイントです。
また、ランニングフォームも意識してください。きつい練習時にフォーム矯正するのは難しいものですが、ランニングの時であればフォームやリズムも気をつけやすいです。また、レースペースで走る時とジョギング時のランニングフォームはできるだけ一定のほうが良いので、そのあたりもこまめにチェックしてください。
【出典】『「山の神」神野大地の必ずやるべきランニングバイブル』 著:神野大地
【書誌情報】
『「山の神」神野大地の必ずやるべきランニングバイブル』
著:神野大地
青山学院大学時に「山の神」として一躍脚光を浴び、箱根駅伝4連覇に貢献した神野大地氏。彼が日々実践するトレーニングとランニングメソッドを初心者ランナー向けにまとめた一冊。元々は学生時代、ケガに苦しみ思うように走れなかった時期に、食事やセルフケアを見直しトレーニング法を身体に負担のかからないように改善するなど、様々な改革を実行した神野氏は大学卒業後も自身が考案したトレーニングでケガを予防しながら記録を伸ばしています。正しいランニングフォームで走ることはもちろん重要ですが、走り始める前のストレッチ法や、ランニング後のセルフケアの仕方などランナーの心構えとして知っておきたい実践法を紹介。
公開日:2024.05.05