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誰でも実践可能で効果が大きい!お腹いっぱい食べても痩せる最強の食事法とは?【炭水化物の話】

Text:山田 悟

お腹いっぱい食べて痩せられる食事の仕方

「ロカボ」は英語で「低糖質」という意味を持つ「ローカーボハイドレート(略してローカーボ)」から誕生した言葉で、「ゆるやかな糖質制限」を指します。ロカボでは1日の糖質量の下限を70gと定めています。下限を決めることで、極端な低糖質を追い求めないようにするためです。食べられるものの幅も増え、我慢の必要もないためリバウンドを防げます。さらに、成人であれば年齢や体型や性別にかかわらず誰でも同一条件で、なおかつ確実に効果を出すことができるのもロカボのメリットです。

トップアスリートが高糖質食群と低糖質食群とに分かれ体力測定を行った結果、高糖質食群は徐々に糖質消費から脂質消費にエネルギー源が変わっていったものの、低糖質食群はずっと脂質消費で安定していたという研究結果が出ました。子どもが運動部で活躍したい場合、お腹いっぱい食べることを前提に糖質制限を行うのもいいでしょう。また、妊娠中の女性にも糖質制限を心がけてほしいです。

さらに、1型糖尿病というインスリン分泌が枯渇してしまって発症する糖尿病の患児を対象に、糖質制限をすることで血糖値の管理が改善できる(高血糖も低血糖も減らせる)ことが2017年に報告されています。ロカボの可能性はどんどん広がっているのです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟

昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。
 本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。
 すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。
 炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。
 最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。

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