上がり際に右手でクラブを引けばあとはクラブが勝手に走る
クラブに力を与えるタイミングとは?
引くタイミングを見つける
112ページで、「上がり際に押す」という話をしましたが、実際のスイングでは、右手で〝引く〞動きが必要になります。上がり際に引き戻す感じです。もちろんその際も、引き続けるのではなく、力を入れるのは一瞬。ずっと引き続けるとクラブは減速するからです。問題は、引くタイミングですが、そのタイミングがピッタリ合うと、右手の中にクラブが飛球線と反対方向に飛んでいくような感覚が伝わってきます。どのタイミングで引くかは人によって違うので、右手素振りをしながら自分のジャストタイミングを見つけてください。
力を入れるタイミングを覚えよう
上がり際にグッと力を入れよう
上がり際に力を入れることでクラブは引き戻される。そのタイミングを見つけることが大事。
タイミング良く引く動きができれば、右手の中にクラブが飛球線後方に飛んでいく感覚が味わえる。
ダウンでは力を抜くのが正解
見た感じ、力強く振っているように見えるが、この時点で力が入っているとクラブは走ってくれない。
引き続けるとヘッドは走らない
せっかくいいタイミングで引いても、ダウンで引き続けてしまうと身体が開いて振り遅れてしまう。一見、ためているようにも見えるが、これではヘッドが走らない。
出典:『ゴルフは右手の使い方だけ覚えれば上手くなる』著/森山錬
【著者情報】
●森山錬
1996年生まれ。小学校1年生でゴルフスクールにてゴルフを始め、丸山茂樹プロのジュニアスクールで腕を磨き、小学6年生のときに全国小学生ゴルフ選手権で優勝。フジサンケイジュニアクラシックで行われるジュニアドラコン選手権で300ヤードを記録し史上2人目の中学生チャンピオンとなる。その後、中島啓太らを輩出した代々木高等学校で部長として東京都大会6連覇(団体戦)の成績を残す。2018年には東京都アマチュア選手権で優勝。ANAオープン、東海クラシック、マイナビABCなどのマンデーにも出場経験あり。2019年からレッスン活動を開始。イーストゴルフスクール五反田店、学芸大ゴルフスタジオにて活動中。
【書誌情報】
『ゴルフは右手の使い方だけ覚えれば上手くなる ドライバー飛距離300ydも実現できる!』
著者:森山錬
現在、若手ゴルフレッスンプロで大きな注目を浴びているのが本書著者である「森山錬」氏。レッスンは3か月先まで埋まっている大人気ぶり。その大きな要因は本書のタイトルにもなっている『右手』のレッスン。従来、ゴルフでは『右手が悪さをしている』として『右手』は悪とされることが多かった。が、氏のレッスンはその逆で『右手こそがゴルフ上達のポイント』にしている点である。また、ゴルフ先進国のアメリカでは、クラブや体を覚える前にクラブを握る『手』について、まず学ぶことが主流となっている。手を理解することこそがゴルフ上達の確かな、そして最速の上達であるという考えから、本書では従来のスイング方法や体の使い方ではなく『手(右打ちの場合は右手。左打ちは左で応用)』の意味や使い方を学ぶことから始め、巻末では173cm63kgという標準体系でも平均飛距離300ydというドライバーテクニックを紹介する。
公開日:2024.05.29