守る
野球の「打つ」「走る」「投げる」「守る」のプレーのうち、一番難しいのが実はこの「守る(捕る)」プレーです。その分、守れるチームは強いです。指導者はあせらずに根気強く見守りましょう。まず、【初級編】では捕ること、捕球動作。そして【中級編】では投手、捕手、一塁手の基本的な守備について。さらに【上級編】では内野手、外野手の基本的な守備について。また、カバーを含めたフォーメーション(守備位置、動き)について説明します。
試合前のシートノック
練習において「走者付き、アウトカウントあり」の実戦形式「シートノック」は効果的。外野「バックセカンド」なら、(選手の正面ではなく)二塁打になりそうな打球を打つ。
1.ボール回し(内野間、外野間)、捕手の二塁送球(投球、捕ゴロ)
2.外野バックセカンド(レフト、センター、ライト)→バックサード(レフト、センター、ライト)→バックホーム(レフト、センター、ライト)
3.内野オールファースト(三塁、遊撃、二塁、一塁)→ダブルプレー→バックホーム
4.捕手フライ(計7分間が目安)しタイムトライアル(捕手→一塁手→二塁手or遊撃手→三塁手→捕手)」=ベースを踏んで左回り2周、または右回り2周のタイムを競う。
ランダウン(挟殺)プレー
若い塁(一塁と二塁なら一塁、二塁と三塁なら二塁、三塁と本塁なら三塁)に走者を追い込み、あと少しで帰塁というタイミングで送球、タッチアウトに持っていく(落球しないように、タッチのときは、ボールをつかんだ右手にグラブをかぶせる)。
【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和
【書誌情報】
『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』
著:井端弘和
侍JAPANの日本代表監督、井端弘和氏が指導する少年野球の基本的プレー解説書。野球の根幹になる「打つ」「走る」「投げる」「守る」の4つのプレーに関して、初級・中級・上級の難易度別にステップアップできるよう写真とイラストで丁寧に解説します。世界を代表する選手も、日本の部活でプレーする選手も、この4つの基本に関して特別違うことをするわけではありません。確実にプレーを習得しステップアップしていくことで、世界レベルの基本に迫れます。「教えて井端さん」の野球コラムも章ごとに掲載。少年野球をプレーする生徒、指導者にとって、基本を見直したり、知ってるようで知らなかったプレーを見直す、必読の一冊です。
公開日:2024.07.15