高血圧が気になるときには『ざるそば×大根おろし』
高血圧が気になるときにおすすめしたいのはそばです。そばに豊富に含まれている栄養成分ルチンには、血圧を上げる物質の働きを弱める作用があります。ビタミンCとともに毛細血管を強くする働きもあるので、高血圧による動脈硬化や脳血管障害の予防に役立ちます。
そばには実の中心部分を使った色の白い「更科そば」と、実の外側に近い部分も使う色の濃い「藪そば」や「田舎そば」があります。ルチンが多く含まれているのは、そばの実の外側の殻に近い部分。そのため血圧上昇を抑える効果は、「藪そば」や「田舎そば」を選んだほうが高くなります。ルチンは水に溶けやすい性質の栄養素なので、そば湯も飲みましょう。おすすめは、そばに大根おろしを添えたざるそばです。かけそばだと、塩分の多いつゆを飲みすぎてしまい、血圧が上がってしまうからです。
そばと組み合わせたい大根の代表的な栄養素は、強い抗酸化力のあるビタミンC。ルチンと協力して血圧が上がるのを防いでくれるベストパートナー。肥満も血圧上昇の要因になりますが、この組み合わせは血糖値が上がりにくく、太りにくいのもポイントです。大根おろしがないときは、ブロッコリーやほうれん草、ミニトマトといったビタミンCが豊富な野菜を一緒に食べるようにしてみてください。ルチンがビタミンCの吸収を助けてくれ、老化から身を守ってくれますよ。
そばに含まれるルチンで血行を改善
ルチンには、血圧を下げる効果はもちろん、毛細血管を強くし、傷ついた血管を修復するなど、血管と血液にうれしい作用があります。
\ルチンが血圧を下げる:そば/
効果的な食べ方
ルチンは水に溶けやすいのでそば湯も飲むのがおすすめ(めんつゆは塩分が多いので注意しましょう)。
注目の成分
- ルチン
- ビタミンB1
- 食物繊維
ルチンが毛細血管を強化
そばに含まれるルチンは、毛細血管の強化、動脈硬化予防など血管と血液に不可欠な栄養素です。
血行がよくなるから冷えや肩こりにも効果的
毛細血管に血液が行き届くと血行が改善されます。冷えや肩こりも解消するなどいいことだらけ。
大根おろし
そばのルチンと一緒に食べることでビタミンCの吸収率が高まります。カリウムも豊富。栄養のためにそば湯を飲みながら、そこに大根おろしを加えることで、より血圧を下げる働きも期待できます。加熱せずに生のまま使うのがおすすめです。
【出典】『1週間で勝手に-10歳若返る体になるすごい方法』著:管理栄養士 菊池 真由子
【書籍情報】
『1週間で勝手に-10歳若返る体になるすごい方法』
著:管理栄養士 菊池 真由子
管理栄養士として1万人以上の「やせたい」「若々しくなりたい」という悩みに向き合ってきた著者が、若返りをテーマにした食事法を紹介します。若く見える人と老けて見える人の違いは「太りすぎ」「やせすぎ」「肌や髪にツヤがない」などさまざま。本書では、若見えの秘訣は食材の選び方とその食べ方にあるとし、誰でも簡単に若返っていく体になる方法を解説します。まずは「若返り朝食」「濃い緑茶」「しょうがオイル」を取り入れ、1週間で若返りスイッチをオン。食事の力でいつまでも健康で若々しくいるためにぜひ手に取って頂きたい1冊です。
公開日:2024.09.15