一般口座と特定口座ではどちらを開設すればいいの?【図解 株式投資の話】
一般口座と特定口座
証券会社の取引口座には、一般口座と特定口座があります。口座を開設するときに、一般口座と特定口座のどちらを開設するのかを選択する項目があると思います。
一般口座はごく普通の取引をする口座です。1年間の売買損益を計算し、必要に応じて確定申告をしなければなりません。
特定口座とは、上場株式等の譲渡益に対する所得税、住民税の納税を簡易な納税申告手続きで完了することができる口座のことです。利用すると、確定申告に関わる負担を軽減することができます。
特定口座は、「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」のどちらかを選択することになっています。源泉徴収ありの場合は確定申告の必要がありません。納税に関しては証券会社が代行してくれます。
源泉徴収なしの場合は証券会社が譲渡損益等を計算し、「特定口座年間取引報告書」を作成するので、それを基に確定申告する必要があります。
では一般口座と特定口座のどちらを開設すればよいのでしょうか。
また、特定口座を選択する場合は源泉徴収ありとなしのどちらがよいのでしょうか。
これはメリットから考えると、「特定口座の源泉徴収あり」がおすすめです。確定申告や納税の手間がかからないからです。
ただし、年間の譲渡損益が20万円以下の場合でも自動的に納税されてしまうので、注意が必要です。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 株式投資の話』
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 株式投資の話』
著者:二階堂 重人
著者プロフィール
専業トレーダー。テクニカル分析を駆使したデイトレードやスイングトレードを中心に、株、FXの双方で月間ベースで8割以上という驚異の勝率をたたき出すし、 波乱の相場環境でも着実に利益を重ねている。著書は50冊以上、累計102万部を超える。
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公開日:2024.11.03