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相手の親近感をアップさせるには「さりげなく真似する」こと?【相手の心が9割わかる 大人のブラック心理学】

Text:渋谷昌三

さりげなく真似して親近感をアップする

同調行動で相手の心をつかむ

「感じのいい人」はどんなシーンでも得をします。感じのよさは、自分ではなく相手が決めること。本性や心の中はどうであれ、相手に「感じがいい」と思わせればOKです。そして、感じのいい振る舞いというのは案外たやすくできるもの。最強の方法は、さりげなく相手の振る舞いを真似ることです。

これはミラーリング効果、同調行動などと言われ、ノンバーバル(非言語)コミュニケーションの基本として知られています。相手に好意を持った時、ヒトは無意識に相手の行動をなぞり、そして真似された側も無意識に相手の好意を感じ取ります。このことは、心理学者たちが実験で証明しています。

例えばカフェで会話をしていて、自分がコーヒーを飲んだら相手もコーヒーを飲む。自分が身を乗り出して話したら、相手も前のめりになって聴いてくれる。この時、意識するかどうかは別として、あなたは相手の振る舞いを心地よく感じるもの。それは、相手があなたに興味や好意を持っていると感じるからです。

ミラーリングや同調行動は、相手に好意を抱いた時に無意識に出るものでもありますが、これを意識的に使うことでテクニックとすることができます。相手の振る舞いを真似ることで「このヒトは私に興味がある」「好意がある」と感じさせることができるわけです。自分から相手に好意を伝えることこそ、相手の心をつかむ最強の手段。通常、自分に好意を抱く相手を嫌うヒトはいません。好意の伝え方がさりげないほど、相手から「感じのいいヒト認定」をもらえる確率は高くなります。

「接しやすい」は演出できる

ポイントはさりげない振る舞いです。「真似をされている」と感じさせてしまえば、好意どころか嫌悪感を抱かれかねません。話題にしても、相手の趣味や好み、意見が一致すれば「話が楽しい」と思われますが、合わせていると思われれば「うざい」「あざとい」になりがちです。

行動を真似するなら自然に。会話やSNSなどでのやりとりなら、ウソのないメッセージを伝えましょう。相手の話に合わせたいけれど自分の知らない世界だという場合は、知ったかぶりをせず「はじめて知ったけれど興味深い」ということを伝えればいいのです。相手に花を持たせることで、より好感度をアップさせるチャンスです。

初対面の相手、あまり気の合わない相手との気まずい時間も、怖くありません。相手の振る舞いをさりげなく真似しながら、相手の話に同調したり、興味の持てる部分を伝えたりしてみてください。場の空気がやわらぐはずです。

言動を合わせて「いい人認定」をゲット

仕草をなぞるだけで対人スキルが上がる

相手の言動をよく観察して癖を見つけるのが大切

ミラーリングとは文字通り、相手の行動や口調などを鏡のように真似ること。それだけで相手に好意を抱かせたり、親近感を持たせたりすることができる。

無暗に使いすぎるのは厳禁 相手に気付かれると逆効果

恋愛にも仕事にも使えるテクだが、特に初対面の相手との距離を縮めるのに有効的。相手の癖がわからなくても相手が笑ったら自分も笑うだけでも十分。

【出典】『相手の心が9割わかる 大人のブラック心理学』著:渋谷昌三

【書誌情報】
『相手の心が9割わかる 大人のブラック心理学』
著:渋谷昌三


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