スイングには「3つの軸」がある
「フォース」についての説明を始める前に、みなさんに理解しておいてほしい概念があります。それはスイングにおける「3つの軸」です。
スイングの軸というと、スイングの連続写真にタテに引かれる垂線をイメージする方が多いと思いますが、「フォース」について理解を深めるためには、これだけでは不十分です。
ゴルフスイングに限らず、物体がその場で三次元的に動く運動は、X軸、Y軸、Z軸、つまりタテ、ヨコ、前後の3つの方向に分解して説明することができます。ゴルフスイングも、地面に足がついたまま移動せずにその場で行う運動ですので、同様の概念で説明することができます。
「3つの軸」は「垂直軸」、「前後軸」、そして「飛球線方向軸」です。この「3つの軸」は人間の体の重心を通ってそれぞれが直角に交わっています。
【書誌情報】
『フォース理論で飛ばす! 世界基準の飛距離アップ術』
著者:吉田洋一郎
飛距離アップの方法として、腕力に任せてクラブを思い切り振ること、そのために筋力トレーニングが必要と考えるゴルファーが多い。ただ、これは勘違い。飛ばすためには力んで振ってもダメですし、トレーニングによって直接的にスイングがよくなるわけではないのです。だからこそ、筋力に頼らないスイングを目指すほうが効率的といえます。では、飛距離アップには何が必要か。それが本書のテーマである「フォース」なのです。「フォース(FORCE)」とは英語で、「力」という意味。スイングに関わるすべての力で、筋力だけでなく、重力、反力、遠心力など自分の外にあるエネルギー(外力)も含んでいます。この本では、「フォース」を効率的に使ってスイングスピードを上げ飛距離を伸ばす方法を紹介。外力の中でも「地面反力」「遠心力」「反動」「ミッドハンドフォース」の4つに焦点を当て写真、図版を多用して解説しています。また、アマチュアゴルファー4人に著者が実践レッスン。「フォース理論」に基づく指導を1カ月行い、その成果も収録しています。
公開日:2020.07.21