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トラブルになったときにお互い気持ちよく終われる【眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話】

Text:五百田達成

【ACTION 謝る】トラブルになったときにお互い気持ちよく終われる「私も悪かった」

相手との間に勝ち負けをつけない

人間の懐の深さというのは、ふとした言動に出るものです。誰かとケンカをしてしまった、仲違いしてしまったときは、ついつい相手を責めてしまいがちですが、そういうときほど冷静に対処する必要があります。

例えば、誰かとケンカをしたり、相手がミスをして謝られたとき、あなたはなんと返すでしょうか。「ごめんなさい」と言われて、「いいよ」や、「わかったもういい」と答えるようでは、いい人間関係が築けているとは言えません。なぜなら、このような対応をすると、相手との間に「勝ち負け」ができてしまうからです。

謝られたときに気をつけたいのは、相手の気持ちを気遣う心の広さを見せることです。ケンカにしろミスにしろ、自分の側には全く非はなかったのかをもう一度考えてみましょう。基本的にケンカは両方に原因があることが多いですし、仕事上のミスも、途中で気付けなかったこちら側にも、問題があることが多いのです。どんなに小さなことでも、自分の側の非を探して謝ることが大切です。

ケンカをして「ごめんなさい」と謝られたら、「いや、私も悪かった」と謝る。「ミスをしてすみません」と言われたら、「いや、私の指示も悪かった」と返す。それだけで、相手との関係が対等になり、そのあとも良好な関係を続けることができます。

このような言葉を返せるようになれば、相手も恐縮して、「いや、そんなことはありません」となり、円満に解決に向かっていくことでしょう。

謝罪の言葉には謝罪で返す

自分の非も認めるのが大切


×「ごめんなさい」「わかったからもういい」→ふたりの関係に勝ち負けができたように感じ、謝った方は釈然としない
○「ごめんなさい」「ごめん、私も悪かった」→自分の非の部分は認めて、素直に謝ることで、良好な関係を作れる

ビジネスの場であれば


「ミスをしてしまいすみません」「いや、私の指示も悪かった」→相手のミスに比べれば小さな非であっても、それを認めて謝るのが重要

CHECK!

謝ることによって、ふたりに「勝ち負け」ができてはいけない

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話』著:五百田達成

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話』
著:五百田達成


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