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認知機能レベルを確認①『10秒もも上げチェック』【認知機能改善30秒スクワット】

Text:本山輝幸

認知機能レベルを確認①『10秒もも上げチェック』

MCIや認知症初期の段階で対策をすれば、元の状態に戻すことができることがわかっても、病状の見極めが難しいのが現状です。ただ「MCIの方は痛みを感じにくい」という身体的特徴があることがわかったので、それを測るMCIチェック法を考案しました。ご自身や、ご家族で気になる方がいる場合は、ぜひ次の方法を試してみてください。

① いすに腰かけ、手でいすのふちを持つ(背筋は伸ばし、背もたれに背をつけない)。
② 片方の脚(左右どちらでも可)を床と水平になるように真っ直ぐに伸ばす。
③ 伸ばした脚をさらに上に持ち上げ、この姿勢のまま10秒間キープする(この際、引き上げた脚の太ももに意識を集中させる)。
④ 10秒経過したらゆっくりと脚を下ろす。

『10秒もも上げチェック』のやり方

自分の感覚で、何も感じなかった場合を0として、最大の痛みを10とした場合脚を上げていた10秒間のももの痛みはどのくらいでしたか?

私がこれまでに指導してきた方たちのほとんどがこのように答えています。
健常者:痛みレベルは5以上
MCI患者:痛みレベルは2か3
認知症患者:痛みレベルは0か1

痛みや疲れを感じないことは、健康で若いことだと思う方もいらっしゃいますが、このもも上げの姿勢は、太ももの筋肉が悲鳴を上げるような状態です。10秒続けてもつらくないということは、刺激が脳にうまく伝わっていないと考えられます。あまりいませんが、4の方も注意が必要です。

さらに私は皮膚からの感覚も脳に上がりにくいのかを調べるため、「ス・マ・ヌ法」という方法も考案しました。

【出典】『認知機能改善30秒スクワット』著:本山輝幸

【書誌情報】
『認知機能改善30秒スクワット』
著:本山輝幸


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「約束の日時を間違える」「今言ったばかりなのに覚えていない」――。
そんな認知症の初期段階や軽度認知障害(MCI)なら健常者レベルまで脳機能は戻せる!
認知症予防・改善専門の運動療法士が教える、奇跡の30秒スクワット!

「日時がわからなくなる」「食べたものが思い出せない」「今言ったばかりのことを覚えていない…」――。
認知機能の低下に気づくきっかけはさまざまですが、「なんだか最近記憶力が悪いかも…」と自分で自覚している人はもちろん、高齢の家族と接していると、「前より少しおかしい……」と違和感を感じる人もいるのではないでしょうか。
それはもしかしたら認知症の初期段階、もしくは“認知症グレーゾーン”と呼ばれる『軽度認知障害(MCI)』という認知症の前段階かもしれません。
軽度認知障害は何もしなければそのまま“4年以内には50%、6年以内には80%が認知症になってしまう”と言われる状態ですが、その段階、もしくは認知症になっても初期段階であれば認知機能を健常者レベルまで戻せる方法があります。
それが、認知症改善専門の運動療法士である著者が教える、『認知機能改善30秒スクワット』です。
著者の20年以上の研究により、“体の感覚神経と脳機能には相関関係がある”ということが明らかになってきました。

感覚神経とは、痛い、熱い、寒い、などを体が知覚する神経のこと。
徘徊する中度以上の認知症患者は痛みをあまり感じないため、どこまでも歩いて行ってしまいますが、そのように『感覚神経』が鈍くなってしまっている人ほど認知機能が衰えてしまっているのです。
ただし、運動と言ってもウォーキングやジョギングなどの有酸素運動ではなく、『本山式感覚神経トレーニング』という筋力トレーニングです。
トレーニングと聞くとつらそうなイメージもありますが、30秒だけでもしっかり感覚神経に刺激が入り、認知機能の改善に繋がるように開発されたのがこのスクワットです。
太もも、おしり、ふくらはぎなど、重要な下半身の感覚神経を1つの運動で鍛えられ、時短なのに効果絶大な運動法により、認知機能の改善が期待できます。
日常生活に支障は出ていないものの、もの忘れや、今言ったことをすぐ忘れてしまうような症状がある人、その家族にはぜひ手に取って頂きたい一冊です。

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