「公式暗記はムダ?」算数が“使える知識”になる超基本ルールとは【眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための算数と数学】

小学校の算数の概略

公式は暗記するだけでは何の役にもたちません

小学校の算数では、大人になって生活していくために必要になる知識を習得していきます。日常生活では意識しないで計算していることがよくあります。買い物や旅行に行ったとき、割合や速さや平均、面積や体積の計算がすぐにできるととても便利です。

小学校低学年では「たし算」「ひき算」「かけ算」「わり算」を習います。ほとんどの人が何気なく使っている「かけ算の九九」も小学校で暗記しました。日本では1×1から9×9までの計算を小学校2年生までに暗記しています。整数で表すことができない「半端(はんぱ)」な量を小数で表すことも学びます。

三角形や長方形の面積、さらに体積の求め方も高学年になるにつれ学んでいきます。図形の面積や体積を求める公式がありますが、公式を暗記して答えを導き出せばいいという学問ではありません。プロセス(手続きといってよいかもしれません)が重要になってきます。

大人は、円の面積を求める公式は「半径×半径×3.14」ということを知っています。しかし「半径×半径×3.14」で面積が求められることを説明できる人はあまりいません。長方形の面積が「たて×よこ」で求められることも同様です。

小学校で教わる内容は、大人にとっては当たり前と思い込んでいることが多々ありますが、算数で重要なのはただ問題を解ければいいということではありません。円を求める公式「半径×半径×3.14」を知り、そして「どうしてその公式で求められるの?」と考えることが重要なのです。

〈第5章参照〉

算数で教わる割合や速さの公式を丸暗記するのではなく、その公式を理解することが重要なのです!

【POINT】
「速さ=道のり÷時間」など公式の意味を理解すると、様々な場面で応用することが可能となります。面積や体積の場合も、公式の導き出し方を理解すると算数がより面白くなります。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための算数と数学』監修:小宮山 博仁

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための算数と数学』
監修:小宮山 博仁


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