数字に“単位”をつけるだけで、世界がわかりやすくなる話【眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための算数と数学】

数量の基本的な考え方

四則計算の基本を小学校で習得する

数には数量(量)と順番があります。りんごが3個、ボールペンが7本、体重が60kg、といった数は量です。りんごやボールペンは数えることができますが、重さは連続しているので数えることができない量です。牛乳やジュースといった液体は350mℓといった表示をし、これも数えられない量です。他に順番を表す数があります。「2018年OECDの日本のPISAの読解力は15位に低下」といったニュースが話題になりました。この15位が順番を表す数です。算数の数は主に量のあるものを考えます。具体的な量及び割合などを表しています。そのため数字 (1,2,3…)には単位がついているのが普通です。1個、1本、1m、1kg、1m²、1km/時、1%などです。中学の数学からは、徐々に単位を考えない数字や文字に変化していきます。

算数の数量には具体的な目に見えるものと、割合や速さといった目に見えないものがあります。しかしほとんどが実生活と密着している内容なので、量の概念をつかみながら理解ができます。そのとき整数・小数・分数の四則計算が一定の速さでできる「計算力」が求められます。特に整数は必須です。たし算・ひき算・かけ算・わり算の四則計算が4ケ夕ぐらいまでなら自由に計算できることが求められます。

割合や円の問題では小数の計算力も必要となってきます。また計算力がついたあと四捨五入の知識があれば、電卓に頼らなくても、だいたいの数字が頭に浮かんできます。分数のかけ算・わり算まで習いますが、実生活で使うことはまずありません。しかし分数のことを知っていると、割合のことがよくわかるようになります。

数量の基本的な考え方

算数で習う「量」には数えることができるものとできないものがあります。他には15位というような「順番」を表す数があります。

算数で学ぶ四則計算以外の主な項目を並べると次のようになります。面積・体積(図形の分野)、平均、人口密度、速さ、割合、資料の調べ方、比例・反比例などです。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための算数と数学』監修:小宮山 博仁

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための算数と数学』
監修:小宮山 博仁


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