図形は身のまわりにあふれてる!算数が教える「カタチの意味」【眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための算数と数学】


図形の基本的な考え方
日常生活で目にするモノの形の意味を知る
小学校の算数で学ぶ図形の項目を以下に書き並べてみます。
円、円柱、球、四角形、三角形、多角形や長方形・正方形・三角形・円の面積、直方体・立方体の体積など、さらに発展学習として合同な図形、対称な図形、角柱・円柱の体積、拡大園と縮図なども教科書に出てきます。
この項目を大人が見たら、「これはすべて身近にある図形ばかりだ!」ということに多くの方が気がつくでしょう。
街中でビルや電車や自動車をよく見ると、たいがいきれいな対称な形になっています。周りの自然に目を移すと、遠くから見るときれいな左右対象となっている樹木が多くあります。
近づいて見れば、桜、コスモス、バラ、スイセン、といった花も線対称や点対称となっています。昆虫、魚、鳥、イヌやネコといった哺乳類、もちろん人間も均斉のとれた形になっています。私たちの周りには、平面や立体でできたものがたくさんあります。子どものうちから目に触れているこの図形を、抽象的な点や線で表すことを学んでいきます。
平面なら、直線→正方形→長方形→三角形→台形→円といった順に、立体なら、立方体→直方体→円柱→角柱といった順番に考えていきます。平面は「広さ」という量が、立体には「かさ」という量があり、前者はcm²・m²、後者はcm³・m³などの単位を用います。液体の場合はmℓ、ℓとなり、お茶のペットボトルや牛乳パックを見ると、容量が表示されています。立体の容量を学ぶと、重さのこともわかってきます。g、kg、tといった単位で立体の重さをイメージすることができます。


よく目にする桜やコスモス、バラなどの花の形をはじめ、自然界には線対象や点対称のような形が数多くあります。
立体 →「かさ」という量があります

平面と立体の形の特徴を理解できるようになると、「広さ」や「かさ」を表す単位についても理解できるようになります!
【POINT】
小学校の図形は、私たちが生活していく場面を想定した学習となります。中学校以上の数学の図形が、少しずつロジカルな展開になっていくこととの違いに注意しましょう。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための算数と数学』監修:小宮山 博仁
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための算数と数学』
監修:小宮山 博仁
算数や数学は、基本的な考え方さえわかれば、とても簡単で面白い!?
文系人間をはじめ苦手意識の強い小中高の算数と数学をまるごと、一気に学び直す一冊。
大人になった今だからこそら理解できる。
さらに実社会で、日常生活でどんなことに利用、活用、応用されているかを知ると、より身近に感じられ、その必要性がわかる。
本書を読めば、算数・数学が好きになり、「数学的な思考」を手に入れることができる!
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