無理に人と話す必要なし! 大人になってからも自律神経は育てることができる【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

大人になってからも腹側迷走神経を育てることはできる

育ってきた環境によって腹側迷走神経が育たなかったとしても、あきらめる必要はまったくありません。できる範囲で神経系のメカニズムを知り、大人になってからも腹側迷走神経を育てることができます

つながりを重視するあまり、無理に会食やパーティーに行ったり、誰かと話す機会を増やしたりする必要はありません。カフェや図書館で落ち着いた人の隣に座る、猫カフェで猫と触れ合うといったことも、つながりによる協働調整が起こり平穏な心持ちになれます。

さらに、日常に腹側迷走神経を刺激するワークを取り入れることで、少しずつ穏やかなブレーキが働くようになっていきます。

「不安ぐせ」のもとになる可能性がある生育環境の例

無関心パターン

・多忙で、子どもにかまう時間がない
・感情的なつながりに関心がない
・親子の距離が離れていた
・大人が自分の欲求を優先する

過干渉パターン

・子どもに干渉しすぎる
・子どもに依存する
・子どもを外見やパフォーマンスでのみ評価する
・子どもに対して操作的にふるまう

その他のパターン

・子どもに対してマウントをとろうとする
・子どものあやし方、接し方がわからない
・親が精神疾患を抱えて苦しんでいる
・親が自分自身のトラウマや喪失に苦しんでいる

【出典】『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』著:浅井 咲子

【書誌情報】
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』
著:浅井 咲子


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3つの自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心ぐせ〉に変える!

「次から次へと心配ごとがでてくる」
「ニュースやSNSで不安になりがち」
「イライラする」「ストレスに弱い」
「気持ちの浮き沈みがはげしい」「やる気が起きない」
などの〈不安ぐせ〉を抱える人へ。

ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士によって提唱された自律神経系の神経理論です。
自律神経を、1つの交感神経と2つの副交感神経(背側迷走神経と腹側迷走神経)の3つで捉えます。

本書では「セオリー」「テクニック」「ワーク」に分けてわかりやすく紹介します。
本当は必要ではないのに過剰に防衛したり、考えても仕方がないことにイラっとしたり、不安になったり。
そうしたもったいない時間を減らして、「今ここ」にある幸せを感じ、安心できるようになるためのメソッドです。

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