折れない心は「自己調整力」から生まれる。レジリエンスのある日常を目指そう【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

自己調整力を身につけてレジリエンスのある日常へ

自己調整力がつくと、自律神経はレジリエンスの段階に入っていきます。

レジリエンスとは、しなやかな回復力のことです。柳が強い風にあおられても元に戻る姿をイメージすると、わかりやすいかもしれません。

自己調整ができるようになると、これまでは「こんな難題、私には絶対ムリだ」「明日の面接がうまくいかなかったらどうしよう」と恐れていた物事が、「私ならできるかも、大丈夫だ」と変化し、挑戦できるようになります。

そこでうまくいかなくても、失敗したと落ちこまず、「これを糧に努力して、また「挑戦すればいい」と前向きにとらえることができ、挑戦が自分の成長につながっていきます。

そういう意味で、レジリエンスは「乗り越える力」ともいえるでしょう。

過去や未知の不安にとらわれることもなく、「今ここ」に集中し、その時々の感情を楽しんだり受け流したりすることもできます。怒りや悲しみといったネガティブな感情が消えるわけではありませんが、耐性領域が広がっているため、それらを受け入れることができるのです。

自己調整力があれば、レジリエンスの瞬間も多い生活になります。そして、ストレスがたまってきたら、今の気分に合った形で休みをとり、エネルギーが戻ってきたらまた動き出す。

そうやって、「今ここ」を存分に楽しむ。そんな毎日をすごせたら、すてきだと思いませんか?

【出典】『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』著:浅井 咲子

【書誌情報】
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』
著:浅井 咲子


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3つの自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心ぐせ〉に変える!

「次から次へと心配ごとがでてくる」
「ニュースやSNSで不安になりがち」
「イライラする」「ストレスに弱い」
「気持ちの浮き沈みがはげしい」「やる気が起きない」
などの〈不安ぐせ〉を抱える人へ。

ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士によって提唱された自律神経系の神経理論です。
自律神経を、1つの交感神経と2つの副交感神経(背側迷走神経と腹側迷走神経)の3つで捉えます。

本書では「セオリー」「テクニック」「ワーク」に分けてわかりやすく紹介します。
本当は必要ではないのに過剰に防衛したり、考えても仕方がないことにイラっとしたり、不安になったり。
そうしたもったいない時間を減らして、「今ここ」にある幸せを感じ、安心できるようになるためのメソッドです。

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