バー初心者必見! 安心・スマートにカクテルを楽しむためのQ&A【THE カクテルバイブル500】


これさえおさえておけば安心【バーを楽しむためのQ&A】
家でのカクテルづくりは楽しいけれど、バーで味わうカクテルはまた格別なもの。
バーテンダーのつくる一杯を余すところなく味わうために、バーにまつわるギモンをさらに深堀り。
日頃から知りたかったあれこれもここで解決!
Q.カクテルの飲み方に決まりはありますか?
A.「冷たいうちに味わう」を心がけて
カクテルには大きく分けるとショートカクテルとロングカクテルがあります。ショートカクテルは「ショートタイムカクテル」の略で、短時間で飲むべきカクテルです。時間が経つと味が損なわれていくため、「ショートカクテルは3口で飲む」とも言われます。一方、ロングカクテルは「ロングタイムカクテル」の略で、一般的に大き目のグラスに氷と一緒に入っていることが多く、多少時間をかけても美味しくいただけるカクテルです。料理でも「熱いものは熱いうちに食べる」という言葉がありますが、カクテルも同様で、「冷たいものは冷たいうちに」飲み切るというのが鉄則です。
Q.チャージとはなんですか?
A.人数分請求される席料金のこと
席料金のことで、「テーブルチャージ」「カバーチャージ」などともいいます。カウンター席に座らなくても料金がかかるもので、言わば入場料金みたいなもので、日本独自のシステムです。居酒屋では、「お通し」「チャーム」「つきだし」などといい、小鉢に少量の料理やおつまみを入れて提供します(大体300円~600円程度)。銘酒が味わえる本格的なオーセンテックパーにおいては、一般的に800~1500円が相場です。ホテルのバーにおいてはチャージがかからないところが多いですが、その代わりサービス料として飲食代金の10~18%がプラスされます。
Q.最初の一杯には何を飲んだらいいですか?
A.バーテンダーに相談してみるのもおすすめ
ジントニック、ビール、ハイボール等が一般的ですが、何を注文すればいいのかわからない場合は、自分の好みをバーテンダーに伝えていろいろと相談してみるのがおすすめです。「食事をしてきたか」「アルコールの強さ」「炭酸が入っていても大丈夫か」など、お客様の状況に応じて最適なお酒を提供するのが、バーテンダーの腕の見せ所です。
Q.バーテンダーにいろいろと質問してもいいですか?
A.ぜひ会話を楽しんで
バーでは、バーテンダーとの会話も楽しみのひとつ。お酒について知りたかったことなどを聞いてみるのもいいでしょう。作業を妨げたり、他のお客様がいるにもかかわらず独り占めしたりしないよう少しだけ気を配りながら、トークを楽しんでください。
Q.長時間いてもいいでしょうか?
A.滞在は2時間までを目安に
滞在時間は2時間程度を目安としましょう。一般的には一杯を20~30分で飲み切るイメージです。店が混んできたら席を譲るという思いやりも忘れずに。
Q.お店で写真を撮ってもいいですか?
A.スタッフにひと言ことわるとスマート
マナーとして店の方にひと言ことわってから撮るのがスマートです。ただし撮影OKの場合でも、お店の雰囲気に気を配り2~3枚程度にし、フラッシュは控えましょう。また、他のお客様を写すことはNGですのでご注意ください。私の店では、お客様ご自身の記念日など、思い出の写真撮影は大歓迎です。
Q.一杯だけで帰ってもよいのでしょうか?
A.OKですが、せっかくなら2~3杯楽しんで
「食事前のアペリティフとして一杯」という飲み方をされるお客様もいれば、体調のすぐれない方もいますので、もちろん一杯でもかまいません。ただし、一杯で長く居座るのはやめましょう。
Q.洋酒メニューをハーフサイズで注文してもいいでしょうか。
A.高価なお酒なら可能な場合も
通常はシングル30mlが1ショットになりますので、ハーフショットの場合は15mlの量になります。高なお酒ではハーフでの注文が可能な場合もありますが、金額の安いウイスキーなどをハーフショットでオーダーするのはNG。お店によってはハーフショットをおことわりしている店もあります。
Q.バーでタバコを吸ってもいいでしょうか?
A.周囲の人への配慮を忘れずに
いまでは都内のほとんどの店は法律で禁煙になりました。また、喫煙可能な店でも、お隣の人に「吸ってもよろしいですか?」と事前に声をかけるなど、吸わない人への配慮も忘れないようにしてください。
Q.ノンアルコールビールを注文してもいいですか?
A.OKです。その場合はお酒を飲める人といくのがベターです
バーなので基本的にはアルコール飲料を飲んでいただきたいのですが、もちろんノンアルコール飲料を注文することも可能です。ただ、2人できて2人ともノンアルコールというのはちょっと感心しませんが、どちらかおひとりがアルコール飲料を飲んでいただければ問題ないでしょう。その場合は、ウーロン茶やジュースよりもアルコールの入っていないカクテルなどをオーダーするのがおすすめです。バーテンダーが皆さんの好みに合せた、ノンアルコールカクテルを提供してくれるはずです。
Q.隣の女性に話しかけてもいいでしょうか?
A.絶対にNGです!
これは絶対にNGです。映画やドラマのような出逢いはまずあり得ないと思ってください(カウンターの席と席の間には目に見えない壁があると思ってください)。仮に、芸能人等の有名人が隣に座ったときでも同様で、声掛けは基本的にNGです。女性のお客様も、美味しいお酒を堪能したいから来店したのに、隣から話しかけられると「煩わしい」と言われる方が多いです。
Q.お会計のタイミングを教えてください。
A.作業をしていないタイミングを狙って
少人数のスタッフで回しているお店も多く、お迎えからお見送り、料理、ドリンク、接客などすべてをバーテンダーが対応しますので、作業をしていないタイミングでのお会計をお願いします。最終電車の時間に遅れないよう、余裕を持って会計をすませましょう。クレジットカード決済や領収書の要求など、複数のお客様のお会計が重なると、10分以上時間がかかるときがありますので注意してください。
【出典】『THE カクテルバイブル500』著:北村 聡
【書誌情報】
『THE カクテルバイブル500』
著:北村 聡
ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、ウイスキー、ワイン、ビール、リキュールーーさまざまなお酒を使って、無限の楽しみ方ができるカクテル。いまや定番となったレモンサワーやハイボールもカクテルに含まれます。
本書は数々のコンテストで優勝経験をもつバーテンダー歴47年のエグゼクティブスペシャリストの北村聡氏による500種類のカクテルを紹介した大図鑑。カクテルはもともと「自由に楽しむもの」。
人気のマティーニ、ジントニック、マルガリータ、モスコミュール、ギムレット、カシスオレンジ、ソルティドッグなど定番から新作、日本酒を用いた北村氏のオリジナルカクテルまで、自分好みのカクテルが必ず見つかる、見るだけでも楽しい、必携の一冊。
「自分でつくる宅のみ派」もいれば、「BARで雰囲気も楽しむ派」、「知識や蘊蓄を語りたい派」(インテリアとして飾りたい人)など「カクテル」の楽しみ方はいろいろ。
どのニーズにも対応するよう、スタンダードから最新の人気カクテル(コンテスト受賞作品など)までは500種類以上のカクテルを網羅し、美しい写真と詳しいレシピで紹介、そのカクテルの誕生やまつわるエピソードなど解説する。
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