心と体のリズムを整える! 生活習慣を変えるコツ5つとは【その、しんどさは「季節ブルー」】


ちゃんと寝て、湯船に浸かるだけでいい
「季節ブルー」のケアにおいて、まず試みたいのが生活習慣の見直しです。
心と体は毎日の生活リズムや行動に大きく影響されるため、生活習慣を自然の変化に合わせて変えるだけで調子が上向くことがあります。特別なことではなく、セルフケアへの意識と工夫で、季節の波にゆらぎにくい健やかな心と体の土台を築けます。
生活習慣を変えるコツ① 睡眠と入浴
まずとても重要なのは睡眠です。質の高い睡眠は神経の疲労回復、ホルモンバランス調整、免疫力維持に不可欠です。毎日同じ時間に寝起きするようにし、寝る前はスマホやパソコンの使用を控え、寝るための部屋の環境を整えましょう。ちゃんと眠り、朝に日の光を浴びることは体内時計をリセットし、「セロトニン」分泌を促します。
次に入浴。湯船にゆっくり浸かると体が温まり血行促進、リラックス効果が得られます。ぬるめのお湯に15~ 20 分程度浸かるのがおすすめです。
生活習慣を変えるコツ② 日中の過ごし方
季節や体質に合わせた適切な運動は気分転換になり、脳に栄養を与え、幸福感をもたらすさまざまな脳内物質の分泌を促します。ウォーキングやストレッチなど心地良いと感じられる程度のものを習慣にすることで、心と体を健やかに保つことができるでしょう。
生活習慣を変えるコツ③ 起床時と就寝前の過ごし方
朝起きたら太陽光を浴び、新鮮な空気を取り込み、白湯 (一度沸騰させたあと、冷ました湯)を飲みます。軽いストレッチもおすすめです。寝る前はリラックスを重視。カフェインを控え、照明を少し暗くし、穏やかな音楽や読書で心と体を鎮静モードへ導いていきます。朝も夜もやりたいことに追われて交感神経を高ぶらせていたら、自律神経はバランスを崩して失調してしまいます。
生活習慣を変えるコツ④ 休日の過ごし方
休日は平日の疲れをリセットし、エネルギーチャージすることが大切。たとえば、自然の中で過ごす、趣味に没頭するなど、心から楽しめることを自分にしてあげてください。時には「何もしない休日」も効果的です。
生活習慣を変えるコツ⑤ 環境を変える
現代の人為的な生活環境は、人間本来のリズムを乱します。自然と共存する環境を意識的につくり、不調和を減らしましょう。たとえば、季節ごとに部屋の模様替えをしたり、植物を飾ったり、換気したり、照明を暖色系に変えたりといった工夫です。
生活習慣を変えるコツは「完璧を目指さない」「小さなことから始める」こと。
一度にすべてを変えようとせず、1つずつ試して習慣化するのが継続の秘訣です。そして何より楽しむこと。「自分のために良いことをしている」というポジティブな気持ちが、心と体への良い影響を高めます。日々の小さな心地良さを積み重ねる感覚で、楽しみながら取り組みましょう。
【出典】『その、しんどさは「季節ブルー」』著:長沼睦雄
【書誌情報】
『その、しんどさは「季節ブルー」』
著:長沼睦雄
「春先はいつもイライラして、眠れない」
「雨が降る前は、決まって頭が痛い」
「秋になると、理由もなく気分が落ち込む」
「寒い冬はずっと気分が鬱々としてしまう…」
毎年やってくる季節の変わり目の不調。
それは、あなたの「気のせい」でも「怠け」でもありません。
実は近年、こうした「季節ブルー」を感じる方がとても多くみられます。
西洋医学では「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスの変化」と説明されるそれらの不調は、二千年以上前の東洋医学の聖典『黄帝内経』によれば、自然界のエネルギー(気)と私たちの体が共鳴し合うことで生じる、ごく自然な反応です。
だから、心と体がしんどくなっても、決して自分を責めないでください。
本書は、過敏性研究の第一人者である著者が、西洋医学の豊富な知識で不調の「正体」を解き明かしながら、東洋医学の知恵を用いて、あなたに寄り添う1冊です。
最新の医学的知見と、古代からの壮大な知恵を組み合わせ、「なぜ季節の変わり目に、あなたの心と体はゆらぐのか?」その根本原因を解き明かし、気圧、気温、湿度、日照時間といった自然のリズムと上手に付き合い、自分自身を優しくいたわるための具体的な「養生法」を提案します。
私たちが本来持っている自然治癒力を引き出し、根本からゆらぎにくい心と体質へと整えていきましょう。
ページをめくるごとに、自分の不調の正体がわかり、心がふっと軽くなるはずです。
もう、季節の変化に振り回されない。
これは、変化の多い時代を生きるあなたのための、一生もののお守りとなる一冊です。
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