なぜマンションは価値が落ちにくい? 鍵は“流動性の高さ”にあった【眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話】

マンションの資産性が高い理由は「流動性の高さ」にあり
戸建てのデメリットは流動性の悪さ
資産価値が高いマンションをなるべく選んで「住み替え」で得をしていくためには、売りやすい、つまり「流動性が高い」マンションを選ぶのもポイントです。
実はこの流動性の高さこそが、マンションを選ぶ大きなメリットの1つ。一般的な3LDKのファミリーマンションの場合、奇抜な間取りのものは少ないはずです。ある意味画一的ともいえますが、これはターゲットニーズを最大公約数的に絞り込んでいるから。つまり「多くの人が使いやすいように作られているため、購入されやすい」というメリットがあるのです。
また、後ほど詳しくお話しますが戸数が大きなマンションは共用設備が充実していたり、新築売り出し時の価格が比較的安い場合が多いのですが、得をすることが多いというデータも。これも、画一的な間取りの物件が多い「流動性の高さ」ゆえといえるでしょう。
では、戸建てはどうでしょうか? 戸建ては基本的には1戸1戸の設計は大きく異なり、個別性が高くなります。その分、売り出した際には顧客を見つけることが難しくなります。特に注文住宅で建築した場合、その当事者には住み心地は良くても、他の人にはそうだとは限りません。結果的に、資産価値という意味では落ちてしまうのです。
「流動性が高い」不動産とは?

戸建て 個別性が強くなるため、中古売却の際顧客を探すのが難しい。= 流動性が低い
一般的な間取りの分譲マンション ターゲットが広いため、中古でも売りやすい。= 流動性が高い
戸数が多いマンションほど画一的で売れやすい
「住まいサーフィン」会員のデータでは、戸数が多いマンションほど売却後に得をした人が多いという結果に。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話』著:沖 有人
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話』
著:沖 有人
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