「高利回り」にご注意を! 実はハイリスクな投資用マンションの落とし穴【眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話】

一 見お得そうな「高利回り物件」は実はハイリスク
「お得そうな投資用物件」は落とし穴あり
なるべく資産価値の高い物件を探そうとして、投資用マンションの高利回り物件を参考にする人もいるかもしれません。
一見、高利回り物件は購入の際の価格も安く、住宅用に購入したとしても結果的に得をするのでは……と思いがちですが、実はここには落とし穴があります。
表は、私が調査した「利回りの高低と値下がりの相関図」です。投資用物件に関しては、高利回り物件のほうが値下がりしやすいことがおわかりかと思います。
なぜ、高利回り物件が値下がりしやすいのでしょうか? 投資用の高利回り物件はもともとの物件自体が安いことが多いのですが、これらは物件自体が古かったり、立地が悪かったりという条件があることが大半。そのため、管理費や修繕積立金などのランニングコストが含まれず、結果的にそれらが負担になってしまうということが往々にしてあるのです。また、立地が悪いと資産価値が落ちるリスクも高く、古い物件では災害への弱さも懸念されます。
こういった高利回り物件は、収入が低く、税金が多くない人が挑戦するにはいいかもしれませんが、普通の収入の人が挑戦するには税負担が高いもの。住宅用の購入としても、おすすめはできません。
表面利回りと値下がり率の関係は…

ハイリスク物件が高利回りになる理由
●多くは「表面利回り」。
「年間家賃収入÷物件価格×100」で算出されるため、管理費や修繕積立金、固定資産税などのランニングコストが一切含まれていない
●地方など立地が悪い場所にある場合が多く、資産価値が落ちるリスクが高い
●古い物件の場合、災害で倒壊するなどのリスクも高い
↓
「利回りが高い」投資用マンションは
結果的に資産価値が低くなる可能性大!
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話』著:沖 有人
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話』
著:沖 有人
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