【易経の歴史】始まりは神話の世界? 孔子も愛した「易」の成り立ちとは【一番わかりやすい はじめてのイーチンタロット】

易はいつ、どのようにして生まれたの?

 東洋で数ある占いのなかでも、本書では「易(イーチン)」を題材にしています。実は、易は占いとしてだけの側面をもつものではありません。

 そもそも周の時代(紀元前1027年頃~紀元前256年頃)に発達した儒教の経典が「易経(えききょう)」です。周時代に生まれたことから「周易」とも呼ばれます。この周易は卜(占い)の経典で、現在につながる原型ができたのは、おおよそ紀元前8世紀頃と言われています。

 「易経」は、「易=六十四卦そのもの」、「経=六十四卦のもつ意味・思想が説明されている卦辞」で構成されています。

 現在の易経の形に至るまでは多くの偉人の力がありましたが、主に発祥から易経の発展に携わった人物が3人います。

 まず、古代中国神話に出てくる「伏羲と女媧」の伏羲が易(八卦)の提唱者であるという説です。実際に易学の書物に著者として伏羲が仮託されています。この2人は兄妹であり、大洪水が起きたときに生き延び、それが人類の始祖となったという伝説が残っています。

 この神話から、易は「天変地異」を予期し占うことにも使われていたことがわかります。易は、古代中国の皇帝や帝王が台風・洪水・地震・津波など、私たちの力ではあらがえない自然災害から国民を守るために活用してきた「帝王学」の1つでもあります。易は古代中国の神話から誕生した立派な経典なのです。

 その後、周文王が「六十四卦」と「卦辞」を、そして易を愛した孔子がさらに「十翼」と言われる易の「象伝」や「説卦」を記して、集大成・決定版となったと言われています。 ただしこれは通説・伝説であり、断定はできません。

「易」という文字の発祥については諸説あります

  • 「易」の上の「日(陽)」と下の「月(陰)」で構成されている「日月」説
  • トカゲ(カメレオン)の形状や身体の色を自由自在に変えるさまを表している説
  • 「日をあおいで〇〇する勿かれ」の「日」と「勿」の組み合わせ説
  • 易の古字は空を飛ぶ鳥から形成された説

 どれも興味深い説ですが、「易」の文字は人や胎児にも見えてきませんか? 「日」が頭で、「勿」が手足です。人生を昇っていく、成長する、常に高みを目指す、あきらめないさまが見えてきます。

 また「言うは易し」という言葉のように、人生はひと言で言いがたく、運命とはそんな易く簡単なものではないとも感じます。もちろん「易しい」とも言いますから、意外と難しくなく、実は簡単なことだったという側面もあるかもしれません。

 やはり「易」には陰陽両面が宿っているということでしょう。

【出典】『一番わかりやすい はじめてのイーチンタロット』著:愛新覚羅ゆうはん

【著者紹介】
愛新覚羅ゆうはん
中国黒龍江省ハルビン市生まれ。映画『ラスト・エンペラー』で知られる清朝の皇帝・愛新覚羅一族の流れをくむ。5歳のときに来日し、幼少期から備わっていた透視能力に加え、タロットや占星術なども活かして別名で占い・風水師として活動。当初鑑定していた医療・教育関係者の間で話題となり、15年で延べ20,000人以上を鑑定(2019年時点)。「人と運」の関係性を独自に研究しながら、中小企業向けの講演会や暦を活かしたセミナーや神社アテンドのイベントは全国で満員が相次ぐ。2020年より陶器上絵付け作家として国立新美術館で作品展示をするなど、多岐にわたって活動している。著書に『いちばんやさしい風水入門』(ナツメ社)、『眠れなくなるほど面白い図解ヤバい風水』(日本文芸社)、『腸開運』(飛鳥新社)、『神さま・仏さまとのご縁のつなぎ方』(ブティック社)などがある。

【書誌情報】
『一番わかりやすい はじめてのイーチンタロット』
著:愛新覚羅ゆうはん


【Amazonで購入する】

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」
皆様、一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか?
この言葉は易からきています。占いは当たることもあれば外れることもあり、陰陽吉凶で成り立っていることを示します。
つまり、活用するのは吉ですが依存するのは凶ということです。
当てものではなく、出た内容を参考にしながら長い人生の旅路にどう活かすかが大切です。
そして占いの基礎・原点がこの「易」につまっており、このイーチンはその易の要素を多く含んだものとなります。
つまり、この本を手にしたあなたはもう「人生の苦難を乗り越える教えを手にした!」といっても過言ではないでしょう。
しかし、易と聞くと原文が漢文であることから簡単に読み取れないことがハードルで
「難しい!」と敬遠される方も多いのではないでしょうか?
本著では難しい漢文やそれについての和訳・解説はあえてしていません。
「はじめての易(イーチン)」を習得してみたい方向けに「極めてやさしい」作りとなっています。

この記事のCategory

求人情報

インフォテキストが入ります