「逃げる」のは負けじゃない! 他人のイライラを浴びてしまった時にすぐやるべきリセット術【しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー】

他人・自分と上手につき合うテクニック

【Q】人の気持ちに引きずられてしまいます

【A】短い時間でもよいのでその場を離れてみましょう

自分と相手の間にしっかりと「感情・意志の境界」を引けていないと、相手の気持ちに入りこみすぎて、自分までつらくなってしまいがちです。

「いやだな」「不安だな」などネガティブな気持ちが湧いてきたら、いったんその場を離れて、相手に近づきすぎた「境界線」をリセットするとよいでしょう。短い時間でもかまいません。

もうひとつ、自分のネガティブな気持ちを否定せず、受け入れることも大切です。それでもモヤモヤが残るなら、安心・安全だと感じられる相手に、「じつはこういうことがあってね」と気持ちを吐き出すのもよいでしょう。

気持ちをリセットする2つのテクニック

その場を離れてみる

相手との「感情・意志の境界」があいまいになってきたと感じたら、短い時間であってもその場を離れて、「境界線」を引き直しましょう。ネガティブな感情が落ち着くのを感じられるはずです。

安心・安全だと感じられる人に吐き出す

気持ちを引きずられた相手と関わりがない、安心・安全な第三者に気持ちを吐き出すことで、「感情・意志の境界」を引き直すのもひとつの方法です。

「次」に向けてのテクニック

「いやだな」「不安だな」といった感情が湧いたとき、「こんなふうに感じるのはよくない」とその感情を否定してしまうことは、自分自身を否定することにつながります。自分の感情を受け入れ、大切にすることが、「感情・意志の境界」のあるべき姿です。そのうえで、ネガティブな感情によるつらさに、どう対応すべきか考えてみましょう。

【出典】『しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー』著:長谷川俊雄/イラスト:高木ことみ

【著者紹介】
長谷川 俊雄
白梅学園大学名誉教授、社会福祉士、精神保健福祉士、NPO 法人つながる会代表理事、social work lab MIRAI 代表。
1981年から横浜市役所の社会福祉職として現場で活動したのち、精神科クリニックのソーシャルワーカーに転職。その後、愛知県立大学での教員経験を経て、2009年に「NPO 法人つながる会」を設立。2010年から白梅学園大学に移り、教育・実践・政策提言に携わる。2023年に「social work lab MIRAI」を開設し、援助職支援や家族支援にも取り組む。「バウンダリー」についてのワークショップを各地で行っている。

【イラストレーター紹介】
高木ことみ
ゆるくてかわいいイラストを制作するイラストレーター。とくに、難しい内容を図やイラストを用いてわかりやすく伝えることが得意。見ている人に親しみを感じてもらえるような表現を心がけている。おもな作品に『ゆるゆる稼げるWeb ライティングのお仕事はじめかたBOOK』(技術評論社/表紙・本文イラスト)、『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめるポリヴェーガル理論』(日本文芸社/表紙・本文イラスト)など。

【書誌情報】
『しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー』
著:長谷川俊雄/イラスト:高木ことみ


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「バウンダリー」とは、自分と相手の合意のもと「ここからは立ち入らないでね」という境界線を引くことで、「わたし」と「あなた」の安心・安全・尊厳を守る考え方です。

本書はこの境界線を引く考え方から、仕事・家庭・人づきあいの中のしんどい場面で実践できる具体的な対処法まで、あわせて紹介します。
・怒っている相手に委縮してしまう
→「hear」「listen」「ask」3つの「聞く」を使い分ける
・NOと言えない
→即答せず「持ち帰る」だけでもOK
・苦手な目上の人がいる
→相手への「評価」の置き方を変えてみる
・長い会議で人疲れする
→深呼吸や簡単な瞑想で境界線をリセット など

人間関係をもっとラクに、安心・安全にするために、「わたし」と「あなた」のあいだに心地いい境界線をつくるためのアイデアを紹介します。

「仕事や責任を押しつけられて、いつも自分ばかり損をしている」
「人の言動や気持ちに影響されて、振り回されてしまう」
「人を優先しすぎて、自分の時間や人生がすり減っていく」
「つい家族やパートナーに干渉しすぎてしまう」
「人間関係がしんどくなり、リセットを繰り返してしまう──」
こうした人間関係の悩みの根本には、バウンダリー(境界線)の混乱が隠れているかもしれません。

バウンダリーの考え方を取り入れることで、これまでとは違う視点から人間関係の問題を整理し、自分をすり減らさない選択ができるようになります。

■バウンダリーを5つのカテゴリで整理
バウンダリーを
「からだ」「感情・意志」「責任」「時間」「お金」
という5つの領域に分けて紹介。
人間関係の悩みがどの境界線の混乱から生まれているのかが見え、状況を冷静に捉えやすくなります。

■「ライン」と「ベルト」で境界線を使い分ける
境界線を細い「線(ライン)」だけでなく、状況に応じて幅をもたせた「ベルト」として捉える考え方も提案。
相手や場面によって無理なく距離を調整する方法がわかります。

境界線を引けるようになると、
・自分のからだと心を危険や消耗から守れる
・安心・安全で心地よく過ごせる
・誰にも支配されず、自分の感情や考えを大切にできる
・自分の行動や価値を、自分で決められる
ようになります。
しんどい人間関係に悩むあなたへ。
自分も相手も尊重しながら、人と関わるための一冊です。

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