金持ちの「強欲」がクズ男を裁く!? 漫画『バイバイピンク』が描く、人間のドロドロとした欲望の果て

「悪人が罰せられる」という単純な勧善懲悪ストーリーに飽きていませんか?大人気漫画『撲殺ピンク』の公式スピンオフ『バイバイピンク』は、人間の「欲望」というテーマを深くえぐり出した異色の復讐劇です。第1話から提示されるヘビーな人間ドラマを考察します。

富裕層の「叶わぬ欲望」

第1話のサブタイトルは「強欲」。物語には、犯罪者たちとは全く別の世界に住む、車椅子の高齢男性が登場します。

立派な邸宅に住み、愛する孫に囲まれる彼ですが、「時間も金もある だが身体だけがそれに値しない」と嘆いています。

彼は孫のために今すべてをやってあげたいという思いから、「欲望ばかりがでかくなる」「強欲で情けなくなる」と吐露します。

犯罪者の身体が「最後の青春」に変わる

そんな高齢男性の元に届けられたのは、なんと性犯罪者から奪い取られた「眼」でした。

角膜移植を受けた彼は「眩いな」と光を取り戻し、世界が明るくなったことに感動します。

さらに、週3回・1日4〜5時間の血液透析を受けている彼のために、次は「腎臓」が手配されようとしています。

「人生最後の青春を…」と涙ぐむ高齢男性の姿は、一見すると感動的ですらあります。

「魂の殺人」への痛烈な皮肉

性犯罪者である細川は、これまで何人もの女性の心を壊し、「魂の殺人」を繰り返してきました。

そんな彼に対し、実行犯の青年は「結局何でも『金』っていうモノのおかげで価値をつけられる」「最後くらい誰かの役に立てよ」と言い放ちます。

クズ男が、金持ちの「強欲」によって解体され、皮肉にも誰かの「愛」や「青春」のために再利用されていく。

この善悪が入り乱れる狂気のシステムこそが、『バイバイピンク』の最大の読みどころと言えるでしょう。

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【書誌情報】
撲殺ピンク外伝 バイバイピンク
山本晃司

【累計150万部突破の大ヒット作『撲殺ピンク』公式スピンオフ!!!!】 性犯罪者《ピンク》の肉体を捌き、密売買する闇医者・大鳥梅子、通称オードリー。彼女は、『撲殺ピンク』の主人公・ラブ達と出会う現在に至るまで、どのようにピンクを処分してきたのか……? 知られざる『撲殺ピンク』の〝裏の仕事〟が今、明かされる――!!大ヒットコミックス『撲殺ピンク』の著者自身が描き切る、予測不能、衝撃戦慄の公式スピンオフ――第1集!!!

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