「不器用・カッとなる・ぼーっとする」子どもの気になる様子には観察が大事なワケ【発達が気になる小学生のおうちサポート帖】

うちの子の気になる様子

「人とコミュニケーションをとるのが苦手」「忘れ物が多い」「落ち着きがなく、じっとしていられない」「もくもくと好きなことをやり続ける」などの気になる子どもの様子から発達障害なのかな? グレーゾーンなのかな? それとも成長段階の一時的なもの?と悩んでしまうこともあるかもしれません。

誰もが当てはまることでもある

イラスト:本田佳世

昨今では、このような様子が「発達障害だ」という情報があふれてしまい、さらにまわりにいるそのような様子をみせる子どものことも「あの子は、発達障害に違いない」と思い込んでしまうことも……。

たしかに、それらの症状は発達障害で見られることもある様子ではありますが、必ずしも診断がつくとは限りません。診断基準にあてはまらなければ、診断はつかないのです。

そもそもそれらの気になる様子は、だれしも多かれ少なかれあてはまることかもしれません。

まずは、なにが原因なのか、子どもの行動を観察したり、子どもの気持ちに寄りそったりしましょう。その上で、専門医院などで相談してみるとよいでしょう。

子どもの気になる様子の例

子どもたちの気になる様子は、子どもによって、あてはまる、あてはまらないがあると思います。これらの様子は、じつは子ども自身が困っていることかもしれません。

子どもが困っていることに気づき、力になれるように、第2章からは子どもたちと一緒に、おうちでできるサポート方法を紹介します。

イラスト:本田佳世

自分の世界に入っている

ひとりごとをいっていたり、ぼーっとして見えたり、かと思えばにやにや笑いだしたり。自分の頭の中でいろいろ思い浮かべているのかもしれません。上の空に見えることも。

注意がそれやすい

気が散りやすく、集中力が続かない。とくに興味や関心が薄いものについてはより集中することが難しくなりやすい傾向に。

体が落ち着かない

じっとしていることができずに、ついつい体が動いてしまいます。

イラスト:本田佳世

不器用

体の動きがぎこちない、力の加減がうまくできない、両手を一緒に使うことや道具を使うことが苦手な傾向があります。

やることが覚えられない

一時的に記憶をとどめておくワーキングメモリの容量が少なく、 新しい情報が入ると、古い情報が消えてしまい、やることがわからなくなることがあります。

いわれないとできない

指示をされたら行動に移せますが、自分から考えて行動することは苦手。動けないでいるのは指示を待っているのかも。

感情のコントロールが苦手

気持ちや欲求をコントロールできず、すぐカッとなったり、泣いたり、どんどん落ち込んだり……。なかなか切り替えにくいことがあります。一度、泣く、怒るとなかなか収まりにくいことも。

指示されるのをいやがる

自分で決めたい思いが強い子は、人から指示されることをいやがることがあります。

イラスト:本田佳世

【出典】『発達が気になる小学生のおうちサポート帖』監修:湯汲英史

【監修者情報】
湯汲英史
公認心理師・精神保健福祉士・言語聴覚士。早稲田大学第一文学部心理学専攻卒。現在、公益社団法人発達協会常務理事、練馬区保育園巡回指導員などを務める。
著書に『0歳〜6歳子どもの発達とレジリエンス保育の本―子どもの「立ち直る力」を育てる』(Gakken)、『子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ』(鈴木出版)、『ことばの力を伸ばす考え方・教え方―話す前から一・二語文まで―』(明石書店)、監修書に『心と行動がよくわかる図解発達障害の話』(日本文芸社)など多数。

【イラストレーター】
本田佳世、こやまもえ

【書誌情報】
『発達が気になる小学生のおうちサポート帖』
監修:湯汲英史、イラスト:本田佳世/こやまもえ


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「着替えに時間がかかる」
→おうちでは「フラフープの中」や「ジョイントマットの上」だけで着替えるルールにして、着替え中に歩きまわらない・気を散らさない習慣を身につける

「当番や係ができない」
→おうちでもくつを並べる、机をふく、洗濯物を外すなどの当番制を導入

「授業中に立ち歩く」
→おうちでは「座るカード」を作成し、このカードが机にある間は座っているゲームを取り入れる

「忘れもの、なくしものが多い」
→ランドセルのふたの裏に「持ち帰るものリスト」を貼る、おうちに「連絡帳・プリント置き場の箱」をつくる

「自分の気持ちを伝えられない」
→おうちでは「気持ちのことばリスト」を指でさすところから

「人の話を聞かない」
→おうちで、ぬいぐるみをもっている人が話すゲームをしてみる。話終わったらぬいるぐるみを相手に渡してだまるなど

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