相談の結果、就学先が通常学級になることも? 特別支援を検討する「就学相談」の内容とは【発達が気になる小学生のおうちサポート帖】

就学先を決める「就学相談」について
公立小学校には、通常学級、通級指導教室・特別支援教室(地域による)、特別支援学級とあります。
就学先の主な例
通常学級とは、生徒35人程度に対して先生がひとりで受けもつ学級で、集団で授業をします。
通級指導教室では、ふだんは通常学級に所属し、週の数時間を別室で特性に応じてサポートがあるなかで授業を受けます。どの小学校にもあるわけではないので、別の学校に通う可能性もあります。
特別支援学級では、生徒8人程度の少人数に対して先生が数名で受けもちます。子どもの特性に合わせて学習をしたり、自立のための活動をしたりします。参加できる時間は、通常学級で過ごすこともあります。こちらもどの小学校にもあるというわけではないので、学区外の学校に通うという可能性もあります。
身体的な障害、知的発達の遅れなどの日常生活でも手助けが必要な障害をもつ場合は、特別支援学校に通います。子どもそれぞれに合わせた学習、生活のサポートなどを行います。
また、 障害のある子どもたちの放課後などの居場所として、「放課後等デイサービス」もあります。自立した日常生活を送るために必要な訓練を行なったり、交流の機会などがあったりします。
就学相談とは?
発達が気になる子について、特別な支援を受ける必要性を検討しながら、就学先の相談をする「就学相談」があります。
特別支援学校・特別支援学級などの利用を希望している場合は就学相談を受ける必要がありますが、相談の結果、就学先が通常学級になることももちろんあります。
就学相談では一般的に、子どもの行動観察や発達検査、グループ行動観察、保護者の面談、医師の診察などが行われます。子どもの日常生活の様子を把握するために、担当者が保育園や幼稚園などを訪問することもあります。
就学相談の案内は、学校や保育園、幼稚園から行なう地域もあれば、保護者が専用窓口に申し込む地域もあります。多くの場合、窓口になるのは地域の教育委員会で「就学相談委員会」や「教育支援委員会」などとよばれることもあります。
【ここでひとこと! ADVICE】
放課後や週末、長期休みのときに過ごす場所として、支援を必要とする障害のある、発達に特性のある小学生から高校生までが利用できる「放課後等デイサービス」があります。通所受給者証が必要な通所型の福祉サービスです。個別の療育、集団のプログラム、地域交流など、活動内容は事業所によりさまざまです。
就学先決定までの流れの例
就学先を決めるときは、子ども本人や保護者の意向が尊重されます。子どもの状態、どんな教育が必要か、地域や学校の状況はどうか、専門家の意見はどうかなど、話し合いを重ねながら決定していきます。そうして入学する前年の冬ごろに就学先が決まり、就学通知書が届くことになります。
学校見学 ・体験会
就学する可能性のある学校などを親子で訪れて、どんなところなのかを見学します。学校によっては、体験授業を受けられることも。
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就学相談会
発達障害、発達が気になる子は、行動観察や発達検査、保護者の面談、専門医師の診断などを行い、子どもについて共有し、就学先について相談します。子どもの通う園などに担当者が訪問して様子をみたり、確認の連絡を入れたりもします。
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説明会
地域における学びの場、就学までの流れなどについて自治体が説明会を開きます。
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就学時健康診断
翌年4月に就学予定の子どもを対象にした、健康診断。基本的に通う学区域の小学校に行って、実施されます。子どもが健康診断などを行っている間、親は別室で学校説明を受けることも。
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学校選択
自治体から指定された小学校に決めることが多いですが、子どもの状態や地域や学校の状況、専門医師の意見などをふまえて話し合い、就学先を決めることもあります。
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就学先決定
就学前の冬ごろに就学先が決まると、就学通知書が届きます。通い出してから、子どもの発達の状況などで転籍、転学することも可能ですが、希望が通るかは、地域や学校側の状況にもよります。
【出典】『発達が気になる小学生のおうちサポート帖』監修:湯汲英史
【監修者情報】
湯汲英史
公認心理師・精神保健福祉士・言語聴覚士。早稲田大学第一文学部心理学専攻卒。現在、公益社団法人発達協会常務理事、練馬区保育園巡回指導員などを務める。
著書に『0歳〜6歳子どもの発達とレジリエンス保育の本―子どもの「立ち直る力」を育てる』(Gakken)、『子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ』(鈴木出版)、『ことばの力を伸ばす考え方・教え方―話す前から一・二語文まで―』(明石書店)、監修書に『心と行動がよくわかる図解発達障害の話』(日本文芸社)など多数。
【イラストレーター】
本田佳世、こやまもえ
【書誌情報】
『発達が気になる小学生のおうちサポート帖』
監修:湯汲英史、イラスト:本田佳世/こやまもえ
「困った」が「こうすればいいかも」に変わる!
「うちの子、小学校で大丈夫?」
発達が気になる小学生のための、おうちでできるサポート実践集。
就学準備から小学校6年間で遭遇しがちな、
生活動作、授業態度、コミュニケーションや人間関係、学習面などの1「困りごと」2「考えられる背景」3「おうちでできるサポート」をセットで解説。
おうちでできるちょっとした工夫や練習で、子ども自身は変えずに、子どもの行動や習慣を変え、
親子で「こうしたらうまくいくかも」をつかんでいくことを目指します。
発達に障がいを抱える子どもや青年と40年以上かかわり、
小学生前後から成人後までひとりの人と向き合う、
公認心理師・湯汲英史先生だからこその視点で紹介します。
「テキパキ通学路を歩かない」
→手をつながず、大人のカバンを触って一緒に歩き、速さや人との距離感を覚える
「着替えに時間がかかる」
→おうちでは「フラフープの中」や「ジョイントマットの上」だけで着替えるルールにして、着替え中に歩きまわらない・気を散らさない習慣を身につける
「当番や係ができない」
→おうちでもくつを並べる、机をふく、洗濯物を外すなどの当番制を導入
「授業中に立ち歩く」
→おうちでは「座るカード」を作成し、このカードが机にある間は座っているゲームを取り入れる
「忘れもの、なくしものが多い」
→ランドセルのふたの裏に「持ち帰るものリスト」を貼る、おうちに「連絡帳・プリント置き場の箱」をつくる
「自分の気持ちを伝えられない」
→おうちでは「気持ちのことばリスト」を指でさすところから
「人の話を聞かない」
→おうちで、ぬいぐるみをもっている人が話すゲームをしてみる。話終わったらぬいるぐるみを相手に渡してだまるなど
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