「不安ぐせ」は悪いばかりじゃない!やさしさと強さに気づけるの4つの長所 【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

「不安ぐせ」さんのすてきなポイント

大事な会議や打ち合わせの直前、不安になって胃がキリキリしたり、手が冷たくなったり。初対面の人と話すとき、緊張して顔が赤くなったり、心臓がバクバクしたりうまく声が出せなかったり。

不安による身体反応は、気持ちのよいものではないかもしれません。しかし、不安にはよい面も多くあるのです。

ここぞというとき、不安が味方になることもある

不安はこれから訪れるかもしれない危険に対するアラームです。不測の事態や新しい環境に備えて、不安は警戒心と注意深さをうながしてくれます。

たとえば、初めて行く場所でライブがあるとき。不安から入念に行き方を確かめ、早めに出かけたとします。たまたま電車が遅延したり、最寄駅から会場までの道に迷ったりしても、余裕をもって入場できるかもしれません。

不安がその人のパフォーマンスをアップさせることもあります。緊張が高まる試験本番、なぜか思った以上に集中して取り組むことができ、好成績を残せたという経験はないでしょうか。加えて、不安が準備に集中するためのモチベーションになることもあります。

人間関係を深めたり自分を成長させたりするきっかけに

誰かの不安や苦境に共感し、寄り添えるのも、「不安ぐせ」を抱える人だからこそ。それが支え合いや信頼を生み、人間関係が深まることも少なくありません。不安は自分を知り、成長するきっかけにもなります。たとえば、新しいチャレンジがうまくいかなかったとき、自分の限界に気づき、どうすればうまくいくかを考えることができます。そして、乗り越えていくことで成長していきます。

「不安ぐせ」にはポジティブな面もいっぱい!

・注意深く行動できる
・集中力が高まりパフォーマンスが向上する
・ほかの人の困難や不安に寄り添える
・自分の限界を知ることで自分への理解が深まり成長できる

不安は悪いことばかりではなく、ポジティブな面もたくさんあります。不安になる自分を責めず、不安とほどよい距離感でつき合っていきましょう。

【出典】『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』著:浅井 咲子

【書誌情報】
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』
著:浅井 咲子


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3つの自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心ぐせ〉に変える!

「次から次へと心配ごとがでてくる」
「ニュースやSNSで不安になりがち」
「イライラする」「ストレスに弱い」
「気持ちの浮き沈みがはげしい」「やる気が起きない」
などの〈不安ぐせ〉を抱える人へ。

ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士によって提唱された自律神経系の神経理論です。
自律神経を、1つの交感神経と2つの副交感神経(背側迷走神経と腹側迷走神経)の3つで捉えます。

本書では「セオリー」「テクニック」「ワーク」に分けてわかりやすく紹介します。
本当は必要ではないのに過剰に防衛したり、考えても仕方がないことにイラっとしたり、不安になったり。
そうしたもったいない時間を減らして、「今ここ」にある幸せを感じ、安心できるようになるためのメソッドです。

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