自律神経を整えるには「3つの顔」を知るのが近道【今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論】

3つの自律神経の役割

交感神経、背側迷走神経、腹側迷走神経の3つの自律神経がどのように働いているかによって、私たちの身体と心の状態は刻々と変化しています。裏を返せば、その人の心身の状態を見れば、どの神経がよく働いているのかがわかるということです

自律神経の観点から自分の状態を客観視できるようになれば、おのずと困った状態への対処法も見えてきて、それが安心の土台となります。

自律神経を味方につけるためには、3つの神経それぞれの特徴を知ることが大切です。どんな役割を担っているのか、その神経がよく働いているとき、心身はどんな状態になるのか。知れば知るほど、これまで意識していなかった自律神経という存在が、いかに心身に影響を与えているかがわかり驚かされることでしょう。

2つの迷走神経はどこを通っている?

腹側迷走神経系

腹側迷走神経は脳幹の「前方」、つまりおなか側から伸びているため、この名前がついています。上の図のように、顔の動きに関係し、のど、心臓などを通っています。

背側迷走神経系

背側迷走神経は脳幹の「後方」、つまり背中側から伸びているため、この名前がついています。上の図のように、心臓と肺へ至り、肝臓、胃、腸など、さまざまな臓器を通っている神経です。

次ページ:自律神経の一つ「交感神経」の役割とは?

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【書誌情報】
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』
著:浅井 咲子


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3つの自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心ぐせ〉に変える!

「次から次へと心配ごとがでてくる」
「ニュースやSNSで不安になりがち」
「イライラする」「ストレスに弱い」
「気持ちの浮き沈みがはげしい」「やる気が起きない」
などの〈不安ぐせ〉を抱える人へ。

ポリヴェーガル理論は、ステファン・ポージェス博士によって提唱された自律神経系の神経理論です。
自律神経を、1つの交感神経と2つの副交感神経(背側迷走神経と腹側迷走神経)の3つで捉えます。

本書では「セオリー」「テクニック」「ワーク」に分けてわかりやすく紹介します。
本当は必要ではないのに過剰に防衛したり、考えても仕方がないことにイラっとしたり、不安になったり。
そうしたもったいない時間を減らして、「今ここ」にある幸せを感じ、安心できるようになるためのメソッドです。

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