激動のフランスの歴史!絶対王政の主人公たちが抱いた国家の展望とは?【世界史】

徹底した権力集中=ヴェルサイユ宮殿造営
フランスの絶対王政は、アンリ四世が基礎固めをして、ルイ一三世が確立。そしてルイ一四世のときに最盛期を迎えたと言われている。そこで見逃せないのが三人の人物である。一人はアンリ四世に仕えた宰相リシュリュー。ユグノー戦争以来、非和解的対立関係にあったカトリックとプロテスタントの融和を図り、スペインとの和解を達成。引き続き、ルイ一三世下では身分制議会である三部会の招集を停止。絶対王政の強化に貢献した。
そのリシュリューに見出だされ、リシュリュー死後、ルイ一三世の宰相となり、ルイ一四世時でも主席顧問官として活躍したのがマザラン。彼はローマ教皇庁の外交官でイタリア人であったが、フランスに帰化。三十年戦争を決着させ、国内貴族のフロンドの乱も鎮圧して秩序を整えた。
さらに面白いもので、このマザランに見出だされてルイ一四世の財務長官となり、典型的な重商主義的政策を推進したコルベール。国内産業の保護、輸出奨励に努め、「太陽王」と言われたルイ一四世の全盛期を支えた。従来の絨じゅう毯た ん、ゴブランに加え、兵器、ガラス、陶器などの産業を興した。
その結果、重商主義を称してコルベール主義という造語さえもなされたほどであった。そのコルベール最大の成果はヴェルサイユ宮殿を造営したことだろう。絶対王政の強化に伴い国家機能を集中し、国家の中心施設、象徴としての機能をフルに発揮することになる。神聖ローマ帝国は解体され、スペイン帝国も夕闇の彼かなた方に沈み、国際環境も変わった。遅れて植民地支配に船出するフランスにとって、オランダとイギリスが新たなライバルとなる。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界史』
著:鈴木 旭 日本文芸社刊
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