マフラーの長さ、間違えてない?大人をスマートに見せる選び方【究極の私服/干場義雅】

※記事は書籍発刊当時の情報を掲載しています。現在の店名、商品名とは違っていることがありますことご了承ください。

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【ニット&ストール】

巻きものも素材がすべて

 巻きものも、とにかく素材に尽きます。首に直接触れるものですから、肌触りがチクチクしたり、固くてザラザラしているなどは、やはり問題外。上質な素材で、軽く、暖かく、柔らかいものが基本です。

 僕が巻きもので買うものは、ロロ・ピアーナのカシミヤやベビーカシミヤ、最上質で稀少なビキューナ素材のものなど……。ランクは上から順にビキューナ、ベビーカシミヤ、カシミヤの順です。もちろん金額も上から高くなります。普通のカシミヤで8万円くらい、ベビーカシミヤで15万円くらい。ビキューナになると80万円くらいですが、その代わり、肌触りの良さは半端ではありません。

 長さはどのくらいのを選べばいいかというと、マフラーならジャケットの長さやコートの長さとのバランスに合わせて選ぶといいでしょう。僕の場合は、身長が177cmなので、マフラーは全長180cmぐらいのものにしています。だいたい自分の身長ぐらいの長さが目安かもしれません。ジャケットなら2巻き、コートなら巻かずに首にかけて垂らして、バランス良く見えるものを選ぶといいでしょう。

自分の中身を引き出す基本4色とは?

 巻きものも基本無地。色はネイビー、黒、グレー、キャメルの4色のうちどれかがある使い回しが効いて便利でしょう。キャメルは顔回り明るく見せてくれます。ネイビーやグレーは落ち着いた印象に。黒は自分を前に出さないという意味で、ストイックさを持つ映画『007』の着こなしに通じる雰囲気を出せます。巻き方は、ロングコートなら襟を立てて、そこにマフラーやストールを首にかけるだけでスタイルが成立します。その際は、コートの長さと巻きものの長さのバランスが重要です。

 また襟を立てたところにマフラーを半分に折り、輪っかの部分に反対側を通すなんて巻き方もあります。これはとても簡単な方法で、誰にでもすぐにできます。ポイントはまさにそこにあり、女性が寒がっていたら、「良かったらどうぞ」とすぐに渡すこともできます。巻きものの扱いでは、こういったレディファーストなイタリア人的発想をマネしたいもの。さらに、お気に入りの香りを巻きものにワンプッシュしておくのもテクニックのひとつ。自分が着こなす際はもちろんですが、女性に渡したときに、男の色気を印象づけられます。

 ニットにも巻きものにも共通しますが、大人の男性ということを考えると、やはり流行りに走るよりも、上質な素材の定番ものの方がしっくりくるのです。大人になればなるほど、流行との距離感に対して、適切な感覚を持っている必要があるでしょう。そうしないと自分のスタイルを見失ってブレすぎてしまうのです。

 こんなフレーズがあります。派手な服を着ているのに地味に見える人。派手な服を着て派手に見える人。地味な服を着て地味に見える人。地味な服を着ているのに派手に見える人。この中で僕が目指したいのは、地味な物を着ているのに、派手に見える人です。要は普通の洋服を着こなしているのにもかかわらず、素敵に見える人ということ。

 この本を通して書いていることは、上っ面だけではダメ、ということです。中身のカッコよさが滲み出てくるようにならないといけないのです。当然、装いを素敵に見せる組み合わせができることもその人の知性。洋服のことを知らなければ、素敵に組み合わせることはできないからです。中身もすべて、外見に出てきてしまうものなのです。

 【出典】『究極の私服』著:干場義雅

【書誌情報】
『究極の私服』
著:干場義雅


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テレビでも人気のファッションディレクターであり、
ウェブマガジン『FORZA STYLE』編集長の著者が大人のカジュアルの絶対法則を解説!

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