お金で回る社会の基本構造!労働と売買で成り立つ「資本主義」のシンプルな原理【眠れなくなるほど面白い 図解 資本論の話】

そもそも資本主義って何?

買う・売るを永遠にくり返す社会

 朝、会社や学校へ行き、帰りにコンビニでお弁当を買う。スマホで動画を見たり、ネットで服を注文したり、電車に乗ったりする。私たちは毎日、たくさんの商品やサービスを使って暮らしています。ふだんは意識していませんが、こうした行動の多くは、資本主義というしくみの中で起きています。

 資本主義とは、ごく簡単にいえば、あらゆるモノが「商品」として売り買いされ、お金を通して社会が動くしくみのことです。必要なモノや欲しいモノを、自分で一から作るのではなく、お金を払って手に入れる。これが、資本主義社会での生活の基本になっています。

 お金を得るために、多くの人は働きます。会社や店で働き、給料を受け取り、その給料で生活に必要な商品を買います。一方会社は商品やサービスを売り、売上を得て、利益を出そうとします。このしくみは、私たちの生活を便利にしました。お金を払えば自分で野菜を育てたり、服を縫ったりしなくても暮らしていけます。

 しかし同時に、資本主義社会では、生活に必要なモノも、働く時間も、会社の活動も、お金や利益と切り離せません。商品が売れなければ会社は困り、給料がなければ人は商品を買えません。便利で自由に見える社会の奥には、商品、お金、労働、利益がつながる大きなしくみがあります。

暮らしは売買で成り立つ

資本主義社会では、日常の多くが、お金を払って商品やサービスを手に入れる行為になっている。

繰り返す「買う」と「売る」のサイクル

資本主義社会では、人は働いて給料を得て商品を買い、会社は商品やサービスを売って活動を続ける。

給料があるから生活に必要なものも買える。買う人がいるから会社も動き続ける。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 資本論の話』監修:白井 聡

【監修者紹介】
白井 聡 (しらい・さとし)

政治学者、思想史家。1977年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。京都精華大学人文学部教員。レーニンの政治思想研究を出発点とし、現代日本社会や資本主義を鋭く読み解く論考で注目を集める。『永続敗戦論―戦後日本の核心―』(太田出版)で第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞を受賞。主な著書に『国体論菊と星条旗』(集英社新書)、『武器としての「資本論」』(東洋経済新報社)、『今を生きる思想マルクス生を呑み込む資本主義』(講談社現代新書)などがある。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 資本論の話』
監修:白井 聡


【Amazonで購入する】

「AIで便利になったはずなのに、どうして働き方はラクにならない?」
「なぜ一部の人だけが、どんどんお金持ちになっていく?」
「“社会に必要な仕事”ほど給料が上がらないのはなぜ?」

そんな“現代社会の違和感”を、150年以上前に見抜いていた本――それがマルクスの『資本論』です。

本書は、難解な古典として知られる『資本論』を、「現代社会を読み解く」視点で、図解でわかりやすく解説した一冊です。
「資本主義とはそもそも何か?」から始まり、「会社はどうやって利益を生み出しているのか」「なぜ効率化しても仕事は減らないのか」「なぜ毎年数字に追われるのか」まで、私たちの日常と結びつけながら読み解きます。
剰余価値、労働力商品、資本の増殖といった『資本論』の重要キーワードも、図解だからスッキリ理解!

さらに本書では、“働き方”だけでなく、“欲望”や“価値観”までもが資本主義に組み込まれている現代社会の姿にも迫ります。
「好き」が消費に変わる仕組み、「何かしなくちゃ」と焦る休日――。
私たちの心や感情までが「資本」に回収されていく構造が、『資本論』を通して見えてきます。

『資本論』は、単なる「お金の本」ではありません。
“なぜ今の社会はこうなっているのか”を理解するための本です。

この本を読めば、あらゆる議論の見え方も、働くことへの感覚も、そして自分の感情の見え方もきっと変わります。

この記事のCategory

求人情報

インフォテキストが入ります