「トップ~フィニッシュ」に必要な身体の柔軟性とは!?
「右股関節の内旋」、「胸椎の回旋」、「肩の外旋」の動きで作ったトップからの切り返し以降の身体の動きについて説明しましょう。
切り返しではまず、左股関節の内旋で左足にウェイトを乗せていきます。
それに伴って体幹と胸椎が左に回旋し、手が一緒に下りてきてインパクトを迎えます。
切り返しから体幹を使ってダウンスウィングができれば、クラブヘッドの遠心力に引っ張られるので身体が回ってフィニッシュは勝手に作られます。
フィニッシュがとれない人は体幹の回旋ができていないので、後で解説する体幹の回旋トレーニングを行いましょう。
切り返しに必要な左股関節の内旋のチェック方法を紹介します。
曲げたヒザの角度が約90度になる高さの椅子に座ります。この状態から、ヒザを持ち上げずに左太モモを内側にねじり、左足を外側に上げていきます。45度ぐらいまで上がれば合格です。
これができなかった人は、左股関節の内旋ストレッチを行いましょう。
その方法は、座った状態でヒザを少し伸ばし、手を後ろにつきます。この状態からヒザを内側に倒していきます。この際にお尻が浮くと股関節を十分に内旋できないので、お尻が浮かないように注意しながら左右の足を交互に20回行います。
また、フィニッシュがとれなかった人は、以下の体幹の回旋トレーニングを行います。
座った状態でヒザを90度に曲げて、背筋を伸ばし身体の前で手を伸ばして合わせます。身体の真ん中に軸を感じながら頭が左右に動かないように身体を左右に回します。手だけ回さないように注意しながら左右交互に20回行います。
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【出演者情報】
●中村俊介
筑波大学大学院でスポーツ医学を学び、2006〜09年に片山晋呉プロの専属トレーナーを務める。その後は各種競技の代表選手のトレーニング、コンディショニングを指導。現在はJLPGA ツアーに帯同し、女子プロのコンディショニングを行う。東京・港区に2020 年7月にオープンした「LinkPerformance Studio」(http://link-inc.tokyo)ではヘッドトレーナーを担当
公開日:2021.07.16