コラム

紙でできた家があるって本当?坂茂が目指した「新時代を象徴する建築」【建築の話】

強くて重いから弱くて軽い建築へ おとぎ話『三匹の子豚』は強くて重いレンガの家で狼に勝利するお話でしたが、まるで対極の材料で建物をつくる建築家がいます。坂茂がつかうのは、なんと紙。坂は「材料自体の強度とそれをつかった建築の […]

25.ローマ帝国の曲がり角。キリスト教を公認する【世界史】

「神の前に平等」は多民族国家ローマ帝国にはピッタリの宗教。 神話の神々を奉たてまつって国家宗教とするローマ帝国は、元々、異教には寛容であり、ミトラ教など東方の神秘的な宗教も流行したことがあった。 しかし、キリスト教は一神 […]

世界的建築家の巨匠・安藤忠雄が目指した「自然と人間の調和」の世界観とは【建築の話】

コンクリート打ち放しは自然を写す鏡 建築家・安藤忠雄といえば、コンクリート打ち放しの建築を連想する人が多いでしょう。実際、彼の初期の代表作である住吉の長屋は、三軒長屋の真ん中一軒を切り取り、屋根のない中庭とした、コンクリ […]

24.ローマ軍、クレオパトラのエジプトを征服する【世界史】

絶世の美女に溺れ、祖国を裏切ったアントニウスをオクタヴィアヌスが討つ。 共和制ローマに終止符を打ち、帝政ローマに移行するきっかけになったのは、二度にわたるローマ軍のエジプト遠征だった。最初は前44年、カエサル(シーザー) […]

日本が誇る都心の狭い土地でも豊かに暮らせる建築を実現した東孝光の自邸「塔の家」【建築の話】

建築家・東孝光が都心から離れなかったワケ 地価の高い都会で大きな家を持つのは難しいものです。しかし狭い土地に建つ小さな家、いわゆる狭小住宅にも、素晴らしいものがたくさんあります。そのさきがけが、建築家・東孝光の自邸「塔の […]

23.続々と輩出する群小諸国の大陸詣で【世界史】

後漢光武帝に通じた北九州の「漢委奴国王」。 江戸期の天明4年(1,784)、九州博多の志賀島で「漢委奴国王」と陰刻された金印が発見された。読み方は「かんのわのなのこくおう」であるとされ、「漢(後漢)に従属する倭の奴国」に […]

戦前に世界をあっといわせた代々木の屋内競技場とは?【建築の話】

モダニズム建築に伝統美を融合させた丹下健三 国立代々木競技場や香川県庁舎を設計したことで知られる丹下健三は、戦後の日本建築を世界レベルに押し上げたモダニズム建築の巨匠です。1920年代にうまれたモダニズム建築は、伝統や無 […]

22.漢王劉邦から武帝に繋ぐ漢帝国の世界的発展【世界史】

初代の中華帝国秦王朝に学んだ漢王劉邦の慰安=統治方針。 前209年、農民兵士の陳勝(ちんしょう)・呉広(ごこう)の乱は一時、「張楚(ちょうそ) 」という国を建てる勢いであったが、結局は内部崩壊し、農民出身の劉邦と楚の名門 […]

上野の「国立西洋美術館」が世界に誇るスゴさとは?【建築の話】

国立西洋美術館のピロティは市民のため? 上野の国立西洋美術館はル・コルヴィジェが設計した日本唯一の建築作品です。20世紀初頭までの美術館は、国家や王、貴族といった権力者が自らの権威を示す舞台でもありました。豪華な玄関、見 […]

21.春秋戦国を生き残り中国初の統一国家を建てる【世界史】

秦王の「政」が始皇帝と称し中華帝国の先例を整える。 春秋戦国時代を勝ち抜き、生き残ったのは秦であった。前221年、秦は周(しゅう)(東周)を滅ぼし、中国史上初の帝国を樹立。秦王の政は自ら始皇帝と名乗る。これによって、中国 […]

帝国ホテルの設計者・巨匠のライトを魅了した日本の建築とは?【建築の話】

ライトの建築から日本の伝統美と風土が読み取れる 世界の近代建築三大巨匠の一人であるフランク・ロイド・ライト。日本では旧帝国ホテルの設計者として知られています。 生涯に800以上の建築物を手がけたライトですが、実はそのほと […]

20.東西融合を図るアレクサンダー大王の東征【世界史】

インド西部まで広がる大帝国を築きヘレニズム時代の扉を開く。 ポリス主体のギリシアと違って、王政下のマケドニアは前四世紀半ば、フイリッポス二世の時代、国力を増強し、ギリシア全土を浸食し始めた。 内部抗争に明け暮れる個々のポ […]
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