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弥生時代に入り、稲作が急速に西日本一帯に普及した理由とは?【図解 日本史】

Text:鈴木 旭

縄文草創期以来、上昇し続けていた気温が縄文中期をピークにして下がり始めます。気候の寒冷化が顕著になり、少しずつ寒くなってきたのです。当然、植生も変わり、食料事情も厳しくなってきます。

 

その結果、人口が減少します。遺跡分布に基づく人口動態を推計したところ、縄文前期十万五千人が中期二十六万一千人に急増した後、後期十六万人に減少。晩期には七万六千人まで急減します(小山修三調べ)。

 

ですが弥生になり、いきなり五十九万五千人に急増します。その謎は鉄器と共に渡来人が持ち込んだ稲作のおかげです。水利の良い、低地の湿地帯を利用して耕作される稲作は収穫物(米)の保存性も良いため、急速に西日本一帯に普及したのです。

 

しかし、東日本では無理に稲作をしなくても実り豊かな自然の恵みがあったので、絢爛(けんらん)豪華な亀ヶ岡文化の華を開花させたのです。東北は遅れていたわけではないのです。

『図解 日本史』はこんな人におすすめ!

・日本の歴史と文化に興味がある!
・日本は今後どうなっていくの?
・日本は他の国に比べると平和なの?

と感じている方には大変おすすめな本です。

歴史は「流れ」がわかると面白いほどよくわかる!本書は、日本列島の誕生から文明の発達、集落から国づくりへ、貴族社会から武家の台頭と下剋上、鎌倉幕府と室町幕府、織豊時代と江戸幕府、幕末の動乱から明治維新を経て近代国家への道、帝国主義と世界大戦の時代、新しい世界秩序へーなどなど、日本の通史を「まるごと図解」解説!異説や日本史の謎に迫るコラムも充実しています。

シリーズ累計250万部を突破した「図解シリーズ」の読みやすさ

図解シリーズは、右側に文章、左側に図解で解説という形で構成されているので、本が苦手な人にも理解しやすい内容です。

図解シリーズには、健康・実用だけではなく大人の学びなおしにピッタリな教養のテーマも満載。さくっと読めてしまうのに、しっかりとした専門家の知識を身につけることができるのが最大の魅力です!

気になる中身を少しだけご紹介!2024年新一万札の顔”渋沢栄一”の活躍とは

「日本資本主義の父」と評せられる渋沢栄一。その通り、渋沢栄一は、健全な資本主義の育成に生涯を捧げ、利潤の社会への還元を正しく実践した人物でした。明治初期から昭和初期に没するまでの間、生涯に約五百余に及ぶ会社を設立し、六百余の社会公共事業に関与しました。一々記録に留め難い実績を積み重ねながら、世に言う財閥の立志伝の如く、功成りても名を挙げることに興味を示しませんでした。

その秘密を解き明かすためには、是非とも「右手に算盤、左手に論語」という事業哲学があったことを特筆しておく必要があります。渋沢栄一は常に経営には哲学(道徳)が伴うことを主張し、実践し続けたのです。この点、稀有な人であったことは確かです。近代史上、あまりにも偉大であるがゆえに、なかなか人々の理解が及ばないところがあったといえるのかもしれません。

今こそ知りたい!徳川家康の天下統一事業とは?

慶長八年(一六〇三)、征夷大将軍となった徳川家康の本営となる幕府は本拠江戸城に置かれることになりました。しかし、城と言っても太田道灌の江戸城を超える規模ではないし、市街地も狭いので困りました。将軍家康は「天下普請」を発令。全国の大名諸家に江戸城増築計画を示し、同時に日比谷入江の埋め立てと前島接続による大規模な宅地造成を行います。

慶長十七~十八年には、前島東側に舟入堀(埠頭)を建設。現八丁堀です。江戸城建設ばかりか、後の大江戸八百八町の経済を支える大物流基地になります。城と市街地の造成工事、建設作業は同時着工され、相互一体となった江戸城郭都市が実現されたのですが、特に注目されるのは運河や水道等の基盤整備工事を進め、人工都市建設をやり遂げたこと。ハンディをものともせず、便利な近代都市空間に一変させてしまったのは驚異的なことです。

日本史がもっと楽しくなる興味深い内容が満載!

★大化改新の真偽とは?
★奥州藤原氏の黄金文化をもっと深堀りしたい!
★織田信長の電撃的デビューとは
★新生日本の「積極的平和主義」とは

などなど気になるタイトルが目白押し!

ほかにも、つい誰かに話したくなるようなトピックが満載!「図解」の名の通り、日本史の通史が一目でわかる本です。ある時代のことだけ詳しい、言葉は記憶しているが歴史上、どんな意味があったかわからない、全体的にうろ覚え・・・そんな人の「日本史」の学び直しに是非読んでいただければ幸いです。

出典:『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』

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