高山俊が横田慎太郎に捧げる先頭打者アーチ

7月26日、鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグのソフトバンクホークス戦に、「1番・DH」で先発出場した高山俊は、2打数2安打1打点1HR1四球。脳腫瘍で7月18日に亡くなった横田慎太郎に捧げる先頭打者アーチとなる6号ソロホームランを放ち、1軍昇格へアピールした。

初回、先頭打者で打席に立った高山俊は、ソフトバンクホークス先発の木村光の4球目147kmストレートを仕留め、右中間まで運ぶ6号ソロホームランを放ち、先頭打者アーチを記録した。

この試合には、脳腫瘍で7月18日に亡くなった横田慎太郎の家族がかけつけており、高山俊は試合前に挨拶をし、その際“慎太郎も見に来ているんで”と両親から声をかけられていた。

横田慎太郎とは高山俊がルーキーだった2016年に開幕から1軍の1番として起用され、横田慎太郎との1、2番コンビを結成し、切磋琢磨していた戦友だ。

高山俊は岡田監督から復活を期待され、春季キャンプは1軍スタートも、開幕は2軍で迎えていた。ウエスタン・リーグ開幕後も打率1割台と苦しんだが、4月の後半からヒットがコンスタントに飛び出すようになり、打率.267にまで上昇させた。

7月2日のオリックスバファローズ戦から8試合連続ヒットを放つなど、7月は29打数11安打7打点2HR6四球、打率.379と打撃好調を維持しており、完全復活の予感を漂わせている。

リーグ後半戦から近本光司が復帰し、ノイジーが21打席にぶりに適時打を放ち、巨人に連勝し、波に乗り始めている阪神タイガース打線。

ここに打撃好調の高山俊が加わることができれば、さらに強固な阪神タイガース打線が完成する。

高山俊には、戦友・横田慎太郎の思いも胸に1軍昇格を果たし、岡田監督が待ち望んだ本来の姿を発揮し、近本光司、大山悠輔と共に、阪神タイガース打線を牽引する存在になってもらいたい。