幸せホルモンの「セロトニン」が活躍
食べすぎを引き起こす要因にストレスがあります。イライラ、むしゃくしゃして、暴飲暴食やドカ食いをした経験はありませんか?実はこのようなストレス由来の過食が、「よく噛む」ことで抑制されることが近年、知られてきました。そのカギを握るのが「セロトニン」という脳内の神経伝達物質。精神の安定などに深く関わるセロトニンの分泌を高めることで、ストレスによる食べすぎを抑制できるのです。
セロトニンは、一定のリズムで反復した動きを行う「リズム運動」によって分泌が促進されます。ウォーキングやスクワットといった軽い運動のほか、食事の咀嚼もそのひとつ。「ゆっくりよく噛む」ことを意識しながら、20~30分かけて食事をとることで分泌量が増えます。
さらに、効果はこれだけにとどまりません。しっかり噛むことで脳の咀嚼中枢に神経の興奮が伝わると、「神経ヒスタミン」という物質が分泌されます。この神経ヒスタミンがブドウ糖よりも早く満腹中枢を刺激することで、短時間で満腹信号が出て食べすぎが抑えられ、太りにくい状態になるのです。
ほかにも、よく噛んで食べることで代謝を活性化させたり、血糖値の急上昇を防いでくれたりするなど、複数の要因が相乗的に肥満を防止。結果、内臓脂肪がつきにくい体をつくってくれます。
体をつくる上で欠かせない3大栄養素
たんぱく質、脂質、炭水化物の3大栄養素は、 人の体をつくり、動かすためになくてはならないもの。 摂取不足が太りやすさにも繋がります。
たんぱく質
肉類、乳製品、魚介類、大豆製品など
筋肉や骨、 臓器、血液など、体のあらゆる細胞をつくる材料になります。
脂質
植物性の油、動物性の油など
動物性と植物性があります。ホルモンなどの原料となることで、体内環境を整えます。
炭水化物
多糖類、单糖類、二糖類など
糖質と食物繊維の総称で、糖質は体を動かすエネルギー源となります。しい血糖値の上下は、肥満に結びつく「悪い空腹感」を招きます。規則的かつバランスのよい食事で、 血糖値を適正に保ちましょう。
出典:『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』
【書誌情報】
『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』
著:土田 隆
「最近太ってしまった」、「色々な方法を試したけどなかなか痩せない」、「健康診断の数値も悪くなっている」……。運動不足やストレス、暴飲暴食など原因はさまざまですが、いつの間にかぽっこりおなかになってしまっていたり、病院でメタボの判定を受けてしまった、なんて方も多いのではないでしょうか。しかし痩せようと思っても思うように結果が出なかったり、ストレスから食べ過ぎてしまったり、なかなか継続するのは難しいもの。ですが、その状態を放っておくと内臓脂肪が蓄積して生活習慣病になったり、さらには重度の病へ発展することもあります。そんな悩みを持つ人に向けて、長年肥満治療を行ってきた医師が考案した、ストレス無く痩せてリバウンドもしない『内臓脂肪が落ちる最強プログム』を紹介します。そもそも今の現代人の食事量は多く、その結果として胃が大きくなってしまっていることもあるため、胃のサイズを正常化して自然と痩せていく体作ります。また、たんぱく質をしっかり取り、筋肉と代謝をアップさせて脂肪を消費するための本書オリジナル『内臓脂肪燃焼 万能ふりかけ』の作方も紹介!あらゆる食事に振りかけるだけで高たんぱく食に早変わりする魔法のようなふりかけで、みるみる体が変わります。そのほか、痩せるために必要な生活習慣や、代謝を上げるために一番鍛えるべき「広背筋」の鍛え方までしかあり解説します。誰でも簡単に痩せられて継続しやすいメソッドなので、体型が気になる方にはぜひ手に取って頂きたい一冊です。
公開日:2023.10.19