LOVE SPORTS

  • HOME
  • SPORTS LAB
  • 遺伝子はどうやってカラダをつくる?【眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話】

遺伝子はどうやってカラダをつくる?【眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話】

Text:安藤寿康

遺伝子はどうやってカラダをつくる?

RNAを介してタンパク質を合成

DNAのおもな役割は「複製」と「転写」です。生物は細胞分裂の際、同じ構造のDNAを「複製」して、ふたつの細胞にそれぞれ分配します。これにより、どの細胞も同じDNAを持つことができるわけです。

「転写」と「翻訳」はタンパク質をつくり出すプロセスのことです。タンパク質の合成に必要なDNAの情報は、細胞核の中で「RNA」という別の化学物質にコピーされます。このRNAはmRNA(メッセンジャーRNA)と呼ばれ、核の外に出て「リボソーム」というタンパク質を合成する装置に移動します。この過程が「転写」と呼ばれるものです。ちなみに、DNAは2本鎖でA、T、C、Gという塩基を持ちますが、RNAは1本鎖でTの代わりにウラシル(U)という塩基を持っています。

リボソームはmRNAに写し取られた情報を読み取り、対応するアミノ酸を結びつけてタンパク質を合成していきます。この過程が「翻訳」で、mRNAの情報をもとに必要となるアミノ酸をリボソームに運んでくるRNAをtRNA(トランスファーRNA)といいます。

このようにして、生物は同じ構造のDNAを複製し、さらにDNAの情報を転写、翻訳してタンパク質を合成していきます。この一連の流れを「セントラルドグマ」と呼びます。

DNAの複製、転写、翻訳の仕組み

 

DNAは細胞分裂時に自分と同じ構造のDNAを複製し、さらにRNAを介して新しいタンパク質を合成します。この流れのことをセントラルドグマといいます。この流れは逆向きがありません。これは、DNAの遺伝情報は外側から書き換えられることは原則としてないことを意味します

 

タンパク質がつくられる流れ

 

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話』著:安藤 寿康

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話』
監修:安藤寿康

≪累計300万部突破!『眠れなくなるほど面白い図解シリーズ』≫
環境や努力は遺伝に勝てない!?行動遺伝学者が語る“遺伝のタブー”を図解でわかりやすく解説!【遺伝の話】

「生まれ持った才能」「容姿の格差」「親ガチャ」…誰しもなんとなく気が付いて受け入れているものの、表立ってその違いを口にすることはタブーとされがちな遺伝の話。
近年、インターネット上でもさまざま議論がなされ、「遺伝」に関する話題は注目を浴びています。

一般的に遺伝といえば、身長や体重、髪の毛や瞳の色といった身体的特徴が親から子に受け継がれることを指し、遺伝学とはこういった特徴が次世代にどのように引き継がれるかを研究する学問です。その中でも特に、遺伝と環境が人の成長にどう影響しているかを解明していく分野を「行動遺伝学」といいます。
本書では、行動遺伝学の第一人者である著者が遺伝にまつわるさまざまな気になるギモンをわかりやすく解説します。

「親から遺伝するもの、しないものって何?」「そもそも遺伝ってどういうしくみ?」という基本的な知識から、「収入と遺伝は関係がある?」「容姿の差による格差ってどれくらい?」「遺伝で決まっているから環境や努力ではどうにもならない?」「生まれで9割決まっているって本当?」など、漠然と言われているけど誰も正直に答えてくれないような話題まで、徹底解説!

誰しも避けて通れない遺伝の真実を、わかりやすく、そして正しく知ることができる一冊です。

  • この記事を共有する!
芝山ゴルフ倶楽部 視察プレーのご案内