「人は人、自分は自分」が幸せのカギ
仕事のプレッシャーや育児・介護疲れといった精神的なストレスも、自律神経を乱す大敵です。中でも避けて通れないのが、対人関係によるストレスだと思います。
他人が自分の思い通りにならないことにもどかしさを感じたり、他人と自分を比べて劣等感を抱いたり……これらは私たちの心を蝕むストレスとなり、自律神経のバランスを大きく崩す原因になります。
対人ストレスは自分一人で解決ができず、悩みが深刻になりやすいためです。
そうしたストレスから自由になるには、「人は人、自分は自分」という考えを持つことが大切です。自分の中にブレない軸を持ち、他人の意見に左右されない確固たる価値観を据えるのです。
とはいえまったく人目を気にしない、コンプレックスを持たないなどということは、そう簡単に実践できるものではありません。どれほど意識しないよう努めても、他人の目や言動が気になるのは人としてごく自然な反応。
そこで求められるのが「気にしない」ことよりも、「放っておく」ことへ考え方をシフトすること。自分に向けられる評価や他人の目から距離を置き、関知しないようにするのです。
心が乱れそうなSNSやネットの情報を見ないようにする、気分の晴れることだけを考えるなど、自律神経を安定させることを最優先に考えましょう。それこそがあなたの人間力を磨く一歩であり、幸せへの近道となるのです。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』 著:小林弘幸
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』
著:小林弘幸
シリーズ累計発行部数130万部突破!心身ともに健康であるために最も重要な『自律神経』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!メンタルとも深い関わりがあり、乱れていると身体の不調を感じる人も多く、これまでも注目を浴びてきた自律神経。人間の生命活動における働きの中で重要な“自律神経”とは、そもそもどういうものなのか、また、“乱れてしまう”と出てくる症状の話や、即効性もある超カンタンな整え方、さらに最近多い『ネットで自分の症状を調べると不安になる』という悩みの対処法まで、初心者にもわかりやすく、専門医が全て解説します。原因不明の頭痛、肩こり、腰痛、不眠、過呼吸、めまい、動悸、息切れ、吐き気、慢性的な倦怠感など、病院で検査しても血液検査は正常だし、原因がよくわからない…という不安を抱える人の症状の改善にも貢献できる一冊です。
公開日:2020.08.11