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NPBに11年、延べ7球団に在籍で206本塁打放った!ホセ・フェルナンデス

Text:福嶌弘

助っ人外国人列伝/アジア経由来日編

米球界発、アジア経由、日本開き!

韓国,・台湾などのアジア発の選手が近年の外国人選手の卜じンド。いずれもキャラの濃い選手ばかりだったこれまでのアジア経由の選手たちをここで振り返ってみよう。

球団事情でチームを転々…強打が自慢の渡り鳥選手

ホセ・フェルナンデス
NPB通算11年:(2003〜2009、2010途中〜2012、2013)
1253試合 打率.282 206本塁打 772打点

NPBに11年、延べ7球団に在籍したフェルナンデス。各チームで4番を務めた優良外国人の一人だが、その入団経緯を振り返ると「都合のいい選手」と思えてならない。最初にフェルナンデスを獲得した2003年のロッテは獲得した外国人選手の退団、大不振で大幅にチーム編成が狂い、開幕直後に韓国・SKワイバーンズから急きょ獲得した形。それでもフェルナンデスは打率.303、32本塁打と活躍するもその年限りで退団。次に入団した西武では故障離脱したカブレラの代わりに4番を打って日本一に貢献するも、2年後の2005年オフには若手の台頭で自由契約。

次に彼を獲得したのは長距離打者不足の楽天。そこでもクリーンナップを打つ活躍を見せるも、2009年オフには三たび自由契約……2012年以降は日本人扱いとなるため、手軽に獲得していくケースがさらに増えた。チーム事情に合わせて獲得され、シーズンオフにはお払い箱……毎年、好成績を収めながら、ここまでぞんざいな扱いを受ける外国人選手も珍しい。楽天時代、インタビューで哲学的なコメントを発表して話題になったが、今思えば、自身の境遇を達観してのものだったのかもしれない。

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