歴史ある「エルプレジデンテ」と甘美な「おとぎ話」、ラムで楽しむ二つの世界【THE カクテルバイブル500】

ラム【エルプレジデンテ(El Presidente)】

高貴な雰囲気の歴史あるカクテル

カクテル名はスペイン語で「大統領」「社長」を指す。1920年代ごろから飲まれている歴史ある一杯で、その由来には諸説ある。グレナデンシロップの色合いがネーミングにふさわしい高貴な雰囲気を醸している。

レシピ

ホワイトラム:30ml
ドライベルモット:15ml
オレンジキュラソー:15ml
グレナデンシロップ:1dash

すべての材料と氷をミキシンググラスに入れ、ステア。グラスに注いで完成。

ひとことメモ

エルプレジデントはキューバで誕生した由来を持つとされる正統派のカクテル。ラムを使ったカクテルの中でもとくに洗練された味わいとして人気があり、「カリブのマンハッタン」の異名も。


ラム【おとぎ話(Otogi-Banashi)】

優しくクリーミなデザートカクテル

生クリームがラム本来の甘みをよりいっそう引き立たせ、おとぎ話のようにやさしくクリーミーに仕上がった一杯。バナナのフレーバーも楽しみながら、アフターディナーのデザートとして味わって。

レシピ

ホワイトラム:20ml
バナナリキュール:20ml
ヘーゼルナッツリキュール(フランジェリコ):10ml
生クリーム:10ml

すべての材料と氷をシェーカーに入れ、シェーク。グラスに注ぎ、チェリーを飾りつけて完成。

ひとことメモ

ヘーゼルナッツリキュールは「ナッツ系リキュールの元祖」といわれるほど長い歴史があり、いまから300年以上も前につくられたといわれている。


ラム(Rum)とは

17世紀にカリブ島で誕生。サトウキビの搾り汁(糖蜜)が原料。飲むと酔って興奮するということから、イングランドの一部で方言として使われていた「ラムバリオン(=興奮)」が名前の由来とされる。色はホワイト、ゴールド、ダークに分けられ、風味ではライト、ミディアム、ヘビーの3段階がある。

【出典】『THE カクテルバイブル500』著:北村 聡

【書誌情報】
『THE カクテルバイブル500』
著:北村 聡

『THE カクテルバイブル500』
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ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、ウイスキー、ワイン、ビール、リキュールーーさまざまなお酒を使って、無限の楽しみ方ができるカクテル。いまや定番となったレモンサワーやハイボールもカクテルに含まれます。
本書は数々のコンテストで優勝経験をもつバーテンダー歴47年のエグゼクティブスペシャリストの北村聡氏による500種類のカクテルを紹介した大図鑑。カクテルはもともと「自由に楽しむもの」。
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「自分でつくる宅のみ派」もいれば、「BARで雰囲気も楽しむ派」、「知識や蘊蓄を語りたい派」(インテリアとして飾りたい人)など「カクテル」の楽しみ方はいろいろ。
どのニーズにも対応するよう、スタンダードから最新の人気カクテル(コンテスト受賞作品など)までは500種類以上のカクテルを網羅し、美しい写真と詳しいレシピで紹介、そのカクテルの誕生やまつわるエピソードなど解説する。

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