恐竜が絶滅しなかったら人類は誕生していなかった? 絶滅が引き起こす地球規模の”命のリレー”とは【眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話】

大量絶滅は生物の進化や多様化が進むきっかけにもなる

脈々と受け継がれる「命のリレー」

「大量絶滅」と聞くと、悲しくて取り返しのつかない出来事のように思えるかもしれません。しかし、地球の長い歴史を見れば、絶滅はある生物にとっては「終わり」ですが、見方を変えると「新しい始まり」の合図でもあるのです。

大量絶滅が起こると、多くの生物が姿を消す一方で、生態系の中に大きな空白が生まれます。すると、生き残った生物たちが、そのすき間を埋めるようにして新しい環境へ広がり、急速に進化していきます。

たとえば、約6600万年前に恐竜が滅びた後、鳥類や哺乳類が爆発的に多様化しました。もし恐竜が生き続けていたら、私たち人類は地球上に誕生していなかったことでしょう。このように、大量絶滅は一時的に生命の数を減らす一方で、その後の生物の多様化や進化を促す役割も持っています。

ただし、こうした「再生」はあくまで自然絶滅の場合に限られます。現代のように、人間の活動によって起こる人為絶滅では、多様化や進化の余地がないまま多くの種が失われ、生態系そのものが壊れてしまうだけです。

大量絶滅は、生命にとって痛みを伴う出来事ですが、そのたびに新しい命が芽吹き、世界は姿を変えてきました。それは、地球という大きな舞台でくり返される「命のリレー」なのです。

哺乳類の繁栄につながった恐竜の絶滅

人為絶滅では進化や多様化が生まれない

新しい環境に適応する生物が登場する自然絶滅と違い、環境そのものが壊れてしまう人為絶滅は、生物の進化や多様化につながりません。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』監修:今泉忠明

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 絶滅動物の話』
監修:今泉忠明


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絶滅動物の話!

40億年に及ぶ地球のヒストリー。
その中で繰り返されてきた生き物たちの絶滅。
もはや私たちが出会うことのかなわない彼らのあまりに興味深いエピソードを紹介。

絶滅とは何か。
「弱いから」滅び、「強いから」生き残るわけではない。
なぜ彼らは滅び、また生き残ったのか。

我々人類こそが絶滅の原因だった生き物たちもいる。
発見から30年もたたずに食い尽くされたステラーカイギュウ。
人類が現れるまで無敵だった巨大ナマケモノ、メガテリウム。

あるいは進化の果てに潰えた者たち。
さすがに大きくなりすぎたジャイアントペンギン。
肉食をやめたら生活が合わなかったアルクトテリウム。

環境や競争に敗れた末、絶滅の運命をたどることもある。
たどり着いた最後のすみかが噴火で沈没したオオウミガラス。
クローンで復活するも「2度の絶滅」をしたピレネーアイベックス。

絶滅は過去のできごとではない。
種の断絶が危ぶまれる生き物は、我々が生きるこの世界にも存在する。
トラ、オオサンショウウオ、ヤンバルクイナ、ホッキョクグマといった
絶滅危惧種がそれだ。

絶滅といえばこれ、謎多きニホンオオカミや「最後の1頭」が2012年に死亡したピンタゾウガメも。
触れれば触れるほど知りたくなるもう永遠にいなくなってしまった、いつかはいなくなってしまうかもしれない彼らの物語。
ひょっとすると、人類もいつかは……?

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