北海道を南北に貫く化石の道! 日本屈指の恐竜化石が北海道で眠っていたワケ【眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話】

北海道は恐竜の化石の宝庫

プレートの移動により形成された北海道

 北海道は、恐竜をはじめとしたさまざまな古生物の化石の宝庫として知られています。中でも、宗谷岬から浦河町まで北海道を南北に貫く地層「蝦夷層群」からは多くの化石が見つかっています

 この地層は恐竜の時代である白亜紀の海で堆積したもので、アンモナイトの化石を産出するほか、クビナガリュウやモササウルスなど海棲は虫類の化石も発掘されています。また、この地層からはハドロサウルス類やノドサウルス類、ティラノサウルス類など陸棲の恐竜の化石も見つかっており、これらは何らかの理由で海に流され、海底に沈んで化石になったと考えられています。

 もう一つ、北海道の成り立ちを物語るものが石炭です。かつて海底だった蝦夷層群の周辺は、プレートの衝突によって約6500万年前に陸地となり、約5000万年前には植物が繁茂する湿地となりました。この植物がさらなるプレート移動による地殻変動で地中に埋没し、長い年月をかけて植物の化石である「石炭」になったと考えられています。

 北海道初の近代炭鉱である「幌内炭鉱」があった三笠市には、約5000万年前の地層と約1億年前の地層があり、前者からは石炭が、後者からはアンモナイトなどの化石が産出されます。これはプレート同士が衝突し、めくれ上がったことで地表に現れた地層と考えられています。


北海道で見つかった主な恐竜化石

白亜紀の地層である「蝦夷層群」は、北海道の中央部を南北に縦断するように分布しており、特に中川町、小平町、三笠市、夕張市、むかわ町穂別などは「化石の宝庫」として知られています。

テリジノサウルス類(中川町)

2000年発見。その後、テリジノサウルス科の新種と判明し、パラリテリジノサウルス・ジャポニクスと命名された。

ハドロサウルス類(小平町)

1972年発見。北海道で初めて発見された恐竜化石として有名。小平町ではクビナガリュウの化石も発見されている。

ティラノサウルス類(芦別市)

2016年発見。白亜紀後期に生息していた、体長約6mの中型のティラノサウルス上科に属する恐竜の化石と考えられている。

ノドサウルス類(夕張市)

1995年発見。ノドサウルスは北米を起源とする「よろい竜」の一種。発見された化石は三笠市立博物館で展示されている。

カムイサウルス・ジャポニクス(むかわ竜)(むかわ町穂別)

2003~2016年に発掘。全長約8mのうち、頭部を含む全身の約8割の骨格が保存されている日本屈指の恐竜化石。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話』監修:和田 哲

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 北海道の話』
監修:和田 哲


【Amazonで購入する】

★累計400万部突破!『眠れなくなるほど面白い図解シリーズ』初の“地域探求ジャンル”!ガイドブックでは教えてくれない北海道の面白い知識の数々を専門家が徹底解説!★

広大な土地と、エリアごとに様々な魅力を感じることのできる北の大地“北海道”。
お祭り、グルメ、多様な観光スポットなど、その魅力から国内、国外問わず多くの人が観光に訪れます。
しかし、おいしいお店や観光スポットの情報は知っていても、意外と北海道という土地の本当の面白さを知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで本書では、長年北海道を街歩きして研究してきた著者が、北海道の面白すぎる歴史や食の知識、地名や風習のトリビアなどを余すことなく徹底解説!

『北海道の開拓がスピーディーにできたのは屈強な囚人たちがいたから』
『北海道の隠れた激うまグルメ“シシャモのオス”』
『北海道の盆踊りは“大人の事情”で二部制』
など、すぐにでも誰かに話したくなるような内容が満載です。

北海道に住んでいる方も、そうでない方も、もっともっと北海道の魅力を知ることができる一冊です。

この記事のCategory

オススメ記事

求人情報

インフォテキストが入ります