現状を示す見取り図! 自分の現在地を俯瞰視できる易経で大切な「八卦」という概念【眠れなくなるほど面白い 図解 易経】

「八卦」という考え方で状況は簡潔に見通せる

状況を俯瞰する視点が得られる

 物事がうまく進まないとき、何が問題なのか自分でもはっきりしないことがあります。情報や要素が絡み合い、全体像が見えにくくなると、判断の手がかりもつかみにくくなるでしょう。そんなとき、人はつい部分的な出来事や目の前の結果だけに意識を向けがちです。

 八卦(はっか)という概念は、そうした混乱した状況を俯瞰して眺めるための枠組みです。現在の状態を示す見取り図のようなものと考えると、理解しやすいでしょう。

 八卦が行うのは、出来事を細かく分析することではありません。状況全体の傾向や流れを、大づかみに捉えることに意味があります。たとえば地図を見るときも、最初から細かな道順を確認するのではなく、まず現在地や周囲の配置を確かめるはずです。八卦は、その最初の確認作業にあたります。

 状況を八卦の視点で眺め直すと、これまでひとつの塊に見えていた問題が、ある程度整理された構図として浮かび上がってきます。どこが動いていて、どこが停滞しているのか。そうした全体の輪郭をつかむ助けとなります。

 つまり、判断を急ぐ前に、まずいまの状態を整えて正確に捉えるために有効なのが八卦です。その役割を理解することが、易経を使いこなす第一歩になるでしょう。

八卦は見取り図のようなもの

八卦は、状況を引きで眺めるための見取り図のようなものです。細部に入る前に、まずは全体を大づかみで把握することが大切といえます。

物事の輪郭がはっきりしてくる

八卦の視点で捉え直すと、物事の解像度が上がります。これまでひとつの塊に見えていた状況が、整理された構図として浮かび上がってくるのです。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 易経』監修:湯浅邦弘

【監修者情報】
湯浅 邦弘(ゆあさ・くにひろ)
1957年、島根県生まれ。中国哲学・思想史研究者。大阪大学名誉教授、立命館大学 白川静記念東洋文字文化研究所教授。専門は中国古代思想史。先秦から漢代にかけての思想を、文献資料や新出土史料をもとに読み解く研究で知られる。著書に『中国思想の基礎知識』(青弓社)、『諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家』(中公新書)、『中国古典の生かし方――仕事と人生の質を高める60の名言』(NHK出版新書)などがある。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 易経』
監修:湯浅邦弘


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