「八卦」は最強のロジカルシンキング?迷った時に思考を整理し、選択肢を広げる活用法とは【眠れなくなるほど面白い 図解 易経】

八卦は状況の特徴を捉えるためのサポート役

状況を読み違えないようサポートする

物事を判断するとき、人はどうしても目に入った情報や直前の出来事に引きずられやすくなります。その結果、全体像を見失ったまま判断を急いでしまうことも少なくありません。八卦は、そうした状態から一歩引き、状況全体を捉え直す手がかりとして使われてきました。

八卦を用いると、出来事をそのまま評価するのではなく、状況の特徴を整理できます。結論を出す前に、まず見え方を整える。そのための枠組みとして、八卦は機能します。

つまり、ここで行われているのは判断の代行ではないのです。むしろ、考え方が一方向に偏っていないかを確かめる役割を八卦は担っています。ひとつの見方に固まっていた思考に、別の角度から光を当てることで、選択肢の幅が自然と広がっていくでしょう

また、八卦は一度立てた見方を固定するものでもありません。状況が変われば、同じ出来事でも違った捉え方が生まれます。その変化に合わせて、見方を柔軟に組み替えていく余地が残されています。だからこそ、八卦は実用の場で使われ続けてきました。

八卦が示す事柄を受け止めて、状況を正しく見るのが有効な使い方です。その視点があることで、判断は場当たり的な反応ではなく、整理された選択へと変わっていきます。

八卦は判断のサポート役を担う

八卦自体は、答えを出してくれるわけではありません。結論を急ぐ前に、状況を整理して正しく捉える手がかりとなります。

偏った考えに別の視点を与える

考え方が一方向に偏っていないかを確かめるのにも、八卦は有効です。別の視点をもたらし、判断の幅を広げてくれます。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 易経』監修:湯浅邦弘

【監修者情報】
湯浅 邦弘(ゆあさ・くにひろ)
1957年、島根県生まれ。中国哲学・思想史研究者。大阪大学名誉教授、立命館大学 白川静記念東洋文字文化研究所教授。専門は中国古代思想史。先秦から漢代にかけての思想を、文献資料や新出土史料をもとに読み解く研究で知られる。著書に『中国思想の基礎知識』(青弓社)、『諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家』(中公新書)、『中国古典の生かし方――仕事と人生の質を高める60の名言』(NHK出版新書)などがある。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 易経』
監修:湯浅邦弘


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