自然現象に当てはめるとわかりやすい! 変化の方向性を示す「八卦」の読み取り方【眠れなくなるほど面白い 図解 易経】

自然の動きを観察すると八卦のイメージが見えてくる

八卦が表す自然現象

 八卦のそれぞれには、対応する自然のイメージがあります。複雑に見える自然現象も、八卦を通して捉えることで、いくつかの基本的な型として整理されてきました。

 「乾」は天を表し、上へと広がる力や、物事が動きだす起点を象徴します。「坤」は地であり、すべてを受け止め、育む働きを示します。「震」は雷にたとえられ、突然の動きや変化のはじまりを表す卦です。一方、「巽」は風を象徴し、目に見えにくくても、じわじわと浸透していく動きを示します。

 さらに、「坎」は水のイメージを持ち、流れや深さ、危うさを含んだ状態を表します。「離」は火で、明るさや際立った現れを示す卦です。「艮」は山を象徴し、とどまることや境目を示します。そして「兌」は沢にたとえられ、集まりや和らぎといった状態を表しています。

 これらの卦は、自然を細かく分類するためにつくられたものではありません。天・地・雷・風・水・火・山・沢という、身近で観察しやすい自然現象を通して、変化の方向性や傾向を捉えるための視点です

 これを頭に入れておくと、卦が表そうとしている変化の質が直感的に、つかみやすくなります。まずは自然現象として捉えることが、八卦を理解するための第一歩になるでしょう。

八卦が象徴する自然現象 

八卦には、それぞれ天や地、雷、風といった自然のイメージが割り当てられています自然の動きを通して、変化の方向性を捉えるための視点です。

イメージで考えると状態を理解しやすい

八卦を自然現象として捉えると、物事がどんな状態にあるかが直感的に見えやすいでしょう。まずは自然のイメージで考えることが、理解への近道になります。

乾は天を象徴しているから、天に昇るようにエネルギーがあふれる状態

艮は山を象徴しているから、どっしりと安定感があってとどまっている状態

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 易経』監修:湯浅邦弘

【監修者情報】
湯浅 邦弘(ゆあさ・くにひろ)
1957年、島根県生まれ。中国哲学・思想史研究者。大阪大学名誉教授、立命館大学 白川静記念東洋文字文化研究所教授。専門は中国古代思想史。先秦から漢代にかけての思想を、文献資料や新出土史料をもとに読み解く研究で知られる。著書に『中国思想の基礎知識』(青弓社)、『諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家』(中公新書)、『中国古典の生かし方――仕事と人生の質を高める60の名言』(NHK出版新書)などがある。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 易経』
監修:湯浅邦弘


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