応募先を間違えた瞬間に落ちる。“カテゴリーエラー”はなぜ致命的なのか――賞を勝ち獲る小説の書き方vol.2

出典:新刊『プロの編集者&小説家が教えるクリエイターのための賞を勝ち獲る小説の書き方』より
はじめに(リード文)
小説家、ラノベ作家、シナリオライターなどになるべく、日々創作活動に打ち込むクリエイターたち。その夢の登竜門として、さまざまな出版社や小説投稿サイトで開催されるコンテストでの受賞を目指している方も多いのではないでしょうか。しかし、最終審査まで残り、その上受賞する作品は一握り。そうなると「面白い作品なのに、選考が通らない!」という悩みもおのずと出てくると思います。その悩みの突破口となるのは “編集目線”。
日本文芸社人気シリーズの最新刊『プロの編集者&小説家が教えるクリエイターのための賞を勝ち獲る小説の書き方』では、その“編集目線”を小説の書き方に取り入れた一冊。今まで何千何万もの作品に目を通してきた小説投稿サイト『Nola』の編集者たちとプロの小説家である秀島迅氏がタッグを組み、読み手と書き手の二つの視点から、普段は明かさない小説を書くために絶対必要なスキルやポイントを徹底解説。
本記事は、書籍の本文の一部をWeb記事用にアレンジして紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください!
「カテエラ」は基本中の基本
「カテゴリーエラー(カテエラ)」という言葉は、賞を目指す書き手であれば誰もが意識すべき基本概念です。
賞狙いでメジャーデビューを考えるのであれば、この考え方を理解していない状態で作品を書くことは大きなリスクになります。
昨今はWeb小説の台頭によって、公募作品のジャンルや題材は多岐にわたるようになりました。
さらに、応募条件としてジャンルやテーマが細かく指定されるケースも増えています。
つまり、どの作品でも評価されるわけではなく、「求められている作品」が明確に存在しているのです。
ジャンル違いはその時点で評価されない
たとえば、ティーン向けの恋愛小説を募集しているライトノベル新人賞に、ベテラン刑事たちが活躍する重厚な警察ミステリーを送った場合、どうなるでしょうか。
どれだけ文章が巧みであっても、どれだけ物語が完成されていても、その作品が選考を通過することはまずありません。
なぜなら、賞の求めている方向性と大きくズレているからです。
このようなズレが「カテゴリーエラー」です。
応募先の賞と作品内容が一致していない状態は、それだけで評価の土俵に乗らない原因になります。
カテエラは「書き手の姿勢」まで見られる
カテゴリーエラーの問題は、単なるミスにとどまりません。
編集者から見ると、それは「媒体や読者を理解していない」というサインとして受け取られます。
その結果、どれだけ筆力があっても「扱いづらい書き手」と判断されてしまうことがあります。
つまり、カテエラは作品の内容以前に評価を下げる要因となるのです。
どの賞を狙うのか、どの読者に向けて書くのか。
この設計を誤ると、その後の努力が結果につながることは難しくなります。
応募先を選ぶ瞬間から、勝負は始まる
重要なのは、応募先を選ぶ段階からすでに選考が始まっているという認識を持つことです。
作品を書き上げてから応募先を考えるのではなく、どの賞で勝ちたいのかを最初に決める必要があります。
応募する媒体によって、評価の基準は大きく異なります。
Webであれば冒頭の引きやテンポの速さが重視され、書籍賞であれば構成の精度や全体の完成度が問われます。
したがって、作品は「どこに出すか」によって最適化されるべきです。
同じ作品でも、媒体に合わせて見せ方を変えることで、評価は大きく変わります。
どの媒体で勝ちたいのかを決め、その評価軸に合わせて原稿を調整する。
それこそが、作品の強みを最大化する方法です。
次回記事予定☞ その表現、大丈夫?編集者が見ている“誤読リスク”と作品の信頼性――賞を勝ち獲る小説の書き方
今回紹介した本書の参考ページ
今回の記事は、以下の本文ページから抜粋してご紹介しました。
本書は、見開きでとても分かりやすい、構成になっています。

日本文芸社のクリエイターシリーズ最新刊『プロの編集者&小説家が教えるクリエイターのための賞を勝ち獲る小説の書き方』
読み手と書き手のプロたちがタッグを組んで、賞を勝ち獲るための小説の書き方本。
ライトノベル編集のプロが普段は絶対に明かさない、コンテストで常にチェックしている絶対必要なポイントを徹底解説。編集者のポイントを再現する文章の書き手は、クリエイターシリーズすべての著者を務めるプロの小説家、秀島迅氏。
本書は、物語・シナリオを書くための構想の仕方を教えるだけでなく、編集者が「あっ」と驚く文章構成や、プロなら絶対に押さえておきたい書き方の基本メソッドに加え、つい書き手がやってしまうNG例も実際に例文を読みながら学べます。
小説の面白さには自信があるけど、なぜだか賞は獲れない……という人に向けて、一段階上の技術を習得できる超実用的な内容。ぜひ、Amazonでチェックしてみてください!
https://www.amazon.co.jp/dp/4537223758

【著者紹介】
秀島 迅(ひでしま じん)
青山学院大学経済学部卒。2015年、応募総数日本一の電撃小説大賞 (KADOKAWA)から選出され、さよなら、君のいない海』で単行本デビュー。小説家 として文芸誌に執筆活動をしながら、芸能人や著名人のインタビュー、著述書、自伝 などの執筆も行っている。近著に長編青春小説『その一秒先を信じて シロの篇/アカ の篇』二作同時発売(講談社)、『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑 上級編』(日本文芸社) などがある。また、コピーライターや映像作家としての顔を持ち、企業CM制作のシナ リオライティングなど、現在も月10本以上手掛けている。
Nola編集部(のらへんしゅうぶ)
創作プラットフォーム「Nola」を運営する編集チーム。日々多数の投稿原稿を審査・講評し、企画立案やコンテスト運営を通じて新人作家の育成に携わる。構成・文体・読者設計の観点から作品を分析し、読者に届く物語づくりを実践的に支援している。本書では、現場で培った編集視点をもとに、小説執筆における具体的な改善ポイントを監修。
日本文芸社のクリエイターシリーズ
小説家、ラノベ作家、漫画家、シナリオライター、脚本家、SNS投稿…etc
読むだけで、頭ひとつ抜ける!作品のクオリティが格段にあがる!

普段プロの小説家が秘密にしている実践的な経験をもとにした創作セオリーがつまった、すべてのクリエイターに役立つ書籍シリーズ!!
「語彙」テクニックだけでなく、中世ヨーロッパの文化、シナリオに必要な「人物・性格」「能力」「場面」「職業」設定、などなど即戦力となるノウハウをあますところなく解説!
【書誌情報】
『プロの編集者&小説家が教える クリエイターのための賞を勝ち獲る小説の書き方』
秀島 迅 (著), Nola編集部 (監修)
☆☆大人気クリエイターシリーズ最新刊☆☆
小説編集者×小説家
読み手と書き手のプロたちがタッグを組んで
賞を勝ち獲るための小説の書き方を教えます!
今まで何千何万もの作品に目を通してきた小説投稿サイト『Nola』の編集者たち。
数多くの出版社とのコンテストを開催し、多くの作品を世に生み出してきました。
本書では、そんなライトノベル編集のプロが普段は絶対に明かさない、
コンテストで常にチェックしている絶対必要なポイントを徹底解説します。
どうしても文章を書く際は、自分の書きたいことが飽和して読みづらくなりがちですが、
読み手側の視点を取り入れることで、作品の完成度を高めることができます。
そんな編集者のポイントを再現する文章の書き手は、
クリエイターシリーズすべての著者を務めるプロの小説家、秀島迅氏。
編集者が「あっ」と驚く文章構成や、プロなら絶対に押さえておきたい書き方の基本メソッドに加え、
つい書き手がやってしまうNG例も実際に例文を読みながら学べます。
そのほか、本書は物語・シナリオを書くための構想の仕方を教えるだけでなく、
「感情をうまく伝える余白・改行の使い方」
「音で残るタイトルは、読者の頭に染みつく」……etc.
プロの小説家だけが知っている、誰でも即マネできる技法を大公開!
小説の面白さには自信があるけど、なぜだか賞は獲れない……という人に向けて、
プロの編集者と小説家による一段階上の技術を習得できる超実用的な小説の書き方本です。
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