【愛知の歴史ミステリー】同じ県なのに雰囲気が全然違う!? 「尾張」と「三河」の間に横たわる埋まらない溝の正体【眠れなくなるほど面白い 図解 愛知の話】

愛知の雰囲気が東西で異なる歴史的な理由

尾張と三河の埋まらない溝

 愛知県は、西側に位置する尾張と東側の三河に分けることができます。今ではひとつの県になっていますが、このふたつの地域は本来まったく別の国でした。

 もともと尾張は8世紀始めの律令制で、尾張国とされたのが始まりです。古代から美濃 (現在の岐阜県)との交流が盛んで、朝廷との関わりも深くありました。江戸時代には徳川御三家のひとつとして重用され、交通の要衝でもあったことから商業も盛んでした。

 このような背景から、尾張の人の持つ「合理的で堅実」「個性的」といった性格が生まれてきたのです。

 一方、三河は尾張国同様、律令制で三河国として成立しました。こちらは遠江(現在の静岡県)や信濃 (現在の長野県)との交流が多くありました。また、この地域を代表する人物である徳川家康を支えた三河武士の性格が現在も色濃く残っており、「しきたりや風習を重んじる」「団結心が強い」といった性格が見られます。

 そういった背景もあり、尾張と三河は隣国でありながらさほど交流はありませんでした。そのため、かつては地域の分断があったとされ、三河の人に「名古屋(尾張)と一緒にされたくない」と言われれば、尾張の人は「三河など田舎」と言い返すほどだったそうです。

尾張と三河の気質の違い

もともとまったく別の国であった

◼尾張と三河の比較

尾張項目三河
織田信長代表的人物徳川家康
徳川御三家のひとつ江戸時代小藩が分立
商業が盛ん背景三河武士が家康を支えた
・合理的で堅実
・個性的
性格・しきたりや風習を重んじる
・団結心が強い

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 愛知の話』監修:宮本佳範

【監修者紹介】
宮本 佳範(みやもと・よしのり)
愛知県生まれ。名古屋市立大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(人間文化)。愛知東邦大学経営学部教授。一人旅が好きで、回り道をしつつ観光の研究者になる。専門は観光社会学。持続可能な観光マネジメントの在り方に関心を持ち、観光地で起きている様々な問題について研究。また、“観光は地域のPRメディア”という視点にたち、学生と地元愛知・東海の歴史や文化、自然、産業の魅力を深堀りするツアーの企画にも取り組んでいる。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 愛知の話』
監修:宮本佳範


【Amazonで購入する】
【DMMブックスで購入する】

★累計400万部突破!『眠れなくなるほど面白い図解シリーズ』の“地域探求ジャンル”第2弾!ガイドブックでは教えてくれない愛知の面白さ・奥深さを専門家が徹底解説!★

農業・産業・工業すべてが栄えているため、ほかの地域に出る必要がないとまで言われる“愛知”。
味噌カツや手羽先をはじめとしたグルメ、お祭りや観光スポットなど、その魅力から多くの人が訪れます。
しかし、おいしいお店や観光スポットの情報は知っていても、意外と愛知という土地の本当の面白さを知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで本書では、愛知の面白すぎる歴史や食の知識、地名や風習のトリビアなどを余すことなく徹底解説!

『最初は12の県があった? 愛知県に統一するまで』
『JR vs 名鉄 仁義なき鉄道路線抗争』
『ひつまぶしは「観光食」ではなく元は賄い飯だった』
など、すぐにでも誰かに話したくなるような内容が満載です。

愛知に住んでいる方も、そうでない方も、もっともっと愛知の魅力を知ることができる一冊です。

この記事のCategory

求人情報

インフォテキストが入ります