健康の第一歩は口から!食べる・話す・呼吸する力を支える口の働きを解説

すべての健康は口から!
口と歯の機能低下が病気を招く

食べる・話す・表情をつくる・呼吸する 口は想像以上に重要な器官

口は複雑で精密な動きをしている

 普段あまり意識することはないかもしれませんが、私たちの口は、驚くほど複雑で精密な動きをこなしています。そんな口には、大きく分けて4つの重要な役割があります。

 1つ目は「食べる」。食べ物を前歯で噛み切り、奥歯でしっかり噛み砕きます。そして、唾液と混ぜ合わせて飲み込みやすいかたまり(食塊)を作り、舌でのどへと送り込みます。また、食べ物の味や食感を感じ、おいしく食事を楽しむことも、口の大切な役割。舌の表面には味蕾というセンサーがあり、味を感じ取っています。

 2つ目は「話す」。肺から送り出される息によって声帯が振動し、声が生まれます。その声を舌やくちびる、あごなどを動かしたりすることで、さまざまな音となり、言葉を話しています。

 3つ目は「表情をつくる」。口角やくちびるを動かすことで、笑顔や驚き、悲しみなど、さまざまな感情を表現できます。また、整った歯並びや美しい歯茎といった口元の印象は、相手とのコミュニケーションにも大きく影響します。

 4つ目は「呼吸する」。呼吸は本来鼻で行うのが基本ですが、鼻がつまっているときや運動時などには、口も呼吸を助ける役割を担っています。このように、口はさまざまな役割を担い、全身の健康とも深く関わっています。口に潜むリスクと体への影響は、この後詳しく説明します。

口の4つの役割

話す(発声)

 声帯でつくられた声は、舌や唇、あごなどが協調することで発音が可能となり、言葉による意思伝達を支えています。

食べる(噛む、飲み込む)

 前歯で食べ物を噛み切り、奥歯で咀しゃくし、飲み込みやすい塊に変えて食道へ送り込みます。

表情をつくる

 感情や意思を相手に伝えるために欠かせない表情。くちびるや頬の筋肉が豊かな表情を生み出します。

呼吸する

 口は鼻呼吸を補助する呼吸器官。鼻がつまったときや酸素不足の際に、空気を吸い込み、肺へと送る役割があります。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 口と歯の話』著:栗原丈徳、栗原毅

【著者紹介】
栗原ヘルスケア研究所 所長 栗原丈徳(くりはら・たけのり)
1982年、東京都生まれ。歯科医師。鶴見大学歯学部卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科中退。日本抗加齢医学会、日本咀嚼学会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会などの会員。「予防歯科」「食と健康」をテーマに活動している。特に「口の健康と全身疾患との関連性」について大学や介護施設などで積極的に講演も行っている。『内科医と歯科医が教える 病気知らずの食べ方 みがき方』(日東書院)、『体が勝手に痩せはじめる おくち美化習慣』(KADOKAWA)など、監修書・著書多数。
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栗原クリニック東京・日本橋 院長 栗原 毅(くりはら・たけし)
1951年、新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。前東京女子医科大学教授、前慶應義塾大学大学院教授。現在は栗原クリニック 東京・日本橋の院長を務める。日本肝臓学会肝臓専門医。治療だけでなく予防にも力を入れている。血液サラサラの提唱者のひとり。『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』(日本文芸社)、『ズボラでもラクラク! 内臓脂肪がスルッと落ちる 超悪玉コレステロールも減らす 自宅でできる名医のワザ!』(三笠書房)など監修書・著書多数。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 口と歯の話』
著:栗原丈徳、栗原毅


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