豪華客船のイラスト講座で実感!言葉の壁を越える「描く力」【おとなの色鉛筆イラスト帖】

全国各地でイラスト教室を開講し、多くの受講生に絵を描く楽しさを伝えている『きれい・かわいい・おいしい!を記録する おとなの色鉛筆イラスト帖』の著者・若林先生。実は、豪華客船「飛鳥Ⅲ」の船内カルチャースクールで講師を務めた経験もあるそうです。

非日常の空間で行われるレッスンは、普段の教室とはどのような違いがあるのでしょうか。豪華客船ならではのエピソードや、そこで感じたことについて伺いました。

――豪華客船でのイラスト講座とは、どのような雰囲気なのですか?

若林先生:これまで数回乗船しました。参加されるのは70代〜80代の方が中心で、台湾など海外からのツアー客も多くいらっしゃいました。全くの初心者の方から、普段から絵を描き慣れている方まで、レベルも目的も本当にさまざまです。「普通のカルチャースクールは少し敷居が高いけれど、船の上の講座なら安心して参加できる」と来てくださる方も多かったですね。

「飛鳥Ⅲ」乗船中にすれ違った船のスケッチ。日常から離れた特別な旅の思い出も、ノートとペンがあればいつでも手軽に描き残すことができます。

――船の上ならではの苦労はありましたか?

若林先生:航海中は「足りないから買いに行く」ということが絶対にできません。色鉛筆も人数分を完璧にパッキングして持ち込む必要がありました。限られた道具で楽しんでもらうために、「基本の5色(ピンク、緑、黄緑、水色、黄色)」だけで完成し、上手な方はさらにアレンジを加えられるような構成にしました。

――海外の方や、さまざまな年代の方とのコミュニケーションはいかがでしたか?

若林先生:とても素敵な出会いがありました。ある時、小中学生の姉妹が参加してくれて、寄港地の小豆島にちなんだオリーブのイラストを描いていたんです。

「オリーブ園でハート型の葉っぱを見つけると幸せになれるんだよ」と、イラストに可愛いハートの葉っぱを散りばめていました。 そして、その姉妹と、台湾からのツアー客の方々が、絵を通じてすごく仲良くなったんです。

寄港地・小豆島で出会った風景や植物たち。遭遇したバスの「すみません回送中です」という珍しいサインも、旅先の思い出としてイラストに。

――言葉の壁は気になりませんでしたか?

若林先生:片言の英語や日本語でのやり取りでしたが、一緒に絵を描いているうちに心が通じ合うんですよね。台湾の方々は最初は1回目しか申し込んでいなかったのに、2回目の講座にも来てくださって。再会した瞬間、「また会えたね! 来ると思ってたのよ!」と国境や世代を超えて大盛り上がりでした。

――言葉が通じなくても、絵が素晴らしいコミュニケーションツールになったのですね。

豪華客船の船内での食事やデザートの記録。非日常の特別な食事も、ノートと色鉛筆があればいつでも美味しく描き残せます。

若林先生:そうなんです。私自身も、早朝のデッキを散歩したり、すれ違う船をスケッチしたりと、船旅の思い出をイラストでたくさん記録しました。旅の風景やその時の感情を自分の手でイラストにして残す。その喜びを、特別な船の上でも、皆さんの普段の何気ない生活の中でも、ぜひ味わっていただきたいですね。

【書誌情報】
『きれい・かわいい・おいしい!を記録する おとなの色鉛筆イラスト帖』
著者:若林眞弓


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ペン1本と色鉛筆で、まねするだけでかんたんに描ける!絵が苦手でも大人っぽく仕上がる簡単メソッドが満載。手帳や日記にすぐ使えるお洒落なモチーフがたっぷり750点収録です!「今日出会った感動」を気軽に残せる、記録のためのイラストの描き方が身につく一冊です。

【著者紹介】
若林眞弓

イラストレーター、カラーリスト。
島根県生まれ。会社員時代、ストレス解消の手段として色鉛筆に出会い、独学で描き始める。ネットを通じて届く「私も描いてみたい」という声に応えて、2009 年からオリジナルの図柄と塗り方レシピを使った色鉛筆塗り絵の教室を開講。現在は、生活を自分の作品で彩る楽しさを知ってほしいと、島根、東京、大阪、オンラインで塗り絵とイラスト教室を実施している。著書に『ぬりえ彩色レッスン帖』(コスミック出版)、『塗り絵でまなぶ色鉛筆画のきほん 12色だけで花もお菓子もこんなに描ける』(ホビージャパン)、『センスも時間もいらない おとなの絵日記レッスン』『60歳からの色鉛筆画教室』(ともに日本文芸社)などがある。
ブログ:https://www.belta.jp/art/
Instagram:https://www.instagram.com/bluebelta/

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