「なんで私が…」被害者の少女が“加害者”へ? 予測不能のサイコミステリー『そして、ミナになった。』の圧倒的絶望感

何の罪もない被害者が、突然「加害者」の感情を植え付けられてしまったら?

自己という存在が内側から崩壊していく恐怖を緻密な心理描写で描く『そして、ミナになった。』。

ホラー描写だけでなく、主人公が抱える「内なる葛藤」に注目すると、本作のさらなる恐ろしさが見えてきます。

突然奪われた日常と、理不尽な運命

主人公のミナは、どこにでもいる普通の少女でした。

しかし、池袋で死者4名・重軽傷者13名を出した無差別通り魔事件に巻き込まれ、すべてが一変します。

見知らぬ連続殺人鬼に命を奪われかけた挙句、その殺人鬼(清水美咲子)の心臓を自分の体に移植されてしまうという、あまりにも理不尽な運命を背負うことになります。

「私の中で殺意が止まらない…」自己喪失の恐怖

本作で最も恐ろしいのは、ミナが「自分が自分でなくなっていく」ことに明確に気づき、怯えている点です。

いつもお見舞いに来てくれる大切な親友・マキに対し、「顔をグチャグチャにしてやりたくなる」「刺したくなる」という異常な感情が湧き上がり、ミナは涙を流して激しく動揺します。

「どうしちゃったんだろう…こんなのイヤ…」とベッドで苦悩する姿は、見ていて痛々しいほどの絶望感に満ちています。

被害者と加害者の境界線が溶ける

「どうして私に美咲子(殺人鬼)の心臓が…なんで私が!!」と草むらで嘔吐し、泣き叫ぶミナ。

ドナーの記憶や性質が移る「細胞記憶」によって、彼女の精神は少しずつ美咲子に侵食されていきます。

被害者であったはずのミナが、加害者へと変貌していく最悪のカウントダウンから目が離せません。

まとめ

ただのホラーではなく、「自分の心が他人に乗っ取られる恐怖」をリアルに描いた本作。

先の読めない心理サスペンスが好きな方にはたまらない一作となっています。

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そして、ミナになった。 ( 1)

【漫画情報】
『そして、ミナになった。 ( 1) 』/のざわたけし (著), ナンジョウ ヨシミ (イラスト)

白昼起きた無差別大量殺人事件…女子高生のミナはその被害に遭うが心臓移植手術を経て辛くも生き残った。
ようやく平穏が訪れた束の間、ミナは己の内にかつてない「殺意」が沸き起こるのに気づく…。

実は彼女に移植された心臓は、
無差別殺人の犯人・清水美咲子のものだった…!

ミナの両親は最愛の娘が殺人鬼に変容していく様を、ただ困惑しながら見つめるが、その殺意は止まる事はなく…!?

前代未聞の家庭崩壊サスペンス、ここに開幕ーー!!

白昼起きた無差別大量殺人事件…女子高生のミナはその被害に遭うが心臓移植手術を経て辛くも生き残った。
ようやく平穏が訪れた束の間、ミナは己の内にかつてない「殺意」が沸き起こるのに気づく…。

実は彼女に移植された心臓は、
無差別殺人の犯人・清水美咲子のものだった…!

ミナの両親は最愛の娘が殺人鬼に変容していく様を、ただ困惑しながら見つめるが、その殺意は止まる事はなく…!?

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