「喧嘩する奴はサメのエサ…」甲板は常に「死」が隣り合わせの戦場!マンガ『ツナガール!!』が暴くマグロ漁船の苛烈な現実

「一攫千金」の華やかなイメージの影で、マグロ漁船の甲板は常に「死」が隣り合わせの戦場です。

マンガ『ツナガール!!』は、美談だけでは語れない漁界の不都合な真実を、極めて生々しく描き出します。

怪我への対処、逃げ場のない人間関係、そして物理的な労働の重圧。美化されない「マグロ漁のリアル」を、徹底解説します。

凍ったマグロという「凶器」の質感

「土塊」などという甘い表現ではありません。

甲板で扱うマグロは、カチカチに凍り、時に人を押しつぶすほどの重量を持つ「塊」です。

その物理的な圧迫感と、少しのミスで指や命を失いかねない恐怖。

さらに「喧嘩する奴は後ろから解体包丁で襲ってサメのエサ……」という物騒な冗談が飛び交う空気感こそが、極限状態で働く男たち、そして女たちの真実です。

「1クラス分」の人間関係が運命を決める

マグロ漁船は、一度出港すれば数カ月間、20名強のメンバーと密室で過ごす「逃げ場のないコミュニティ」です。

劇中ではこれを「1クラス分くらい上手くやれ」と表現しています。SNSのように嫌ならブロックできる世界ではありません。

物理的な筋力以上に、殺気立った空間でプロとして協調し続ける「生存のためのコミュニケーション能力」が問われる現場の実態が描かれています。

【書籍情報】
『ツナガール!!』
著:町田とし子

『ツナガール!!』表紙 ©町田とし子/日本文芸社

【あらすじ】
「あんたはいいね…妹で。ダメな奴なのに、皆に愛してもらえる」
幼いころから、姉に〝ダメな妹〟というレッテルを貼られ、18年間を生きてきた大山あゆか。

母に愛され、姉に守られ、確かに甘やかされて育った自覚はある――。
でも、そんな自分を変えたくて、少女は決断する!

「マグロ漁船に乗りたいっ!!」

身の程知らずは承知の上!!!
超過酷マグロ漁船に、ゆとり女が自ら志願し挑むッ!!!!

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