白シャツはもともと「下着」だった?大人なら知っておきたい意外なルーツ【究極の私服/干場義雅】

※記事は書籍発刊当時の情報を掲載しています。現在の店名、商品名とは違っていることがありますことご了承ください。

干場的、究極の私服基本の10大アイテム【白シャツ】

定番だからこそ自分に合った1 枚を

 白シャツは、自分のスタイルを形成する上で欠かすことのできないアイテム。とはいえ、世にはさまざまな素材やデザインの白シャツが存在します。何を選べば良いのか?

 ここ「白シャツ」の章では、カジュアルスタイルにおける白シャツの選び方を、順序立ててレクチャーしていきます。


まずシャツの意味と出自を知ることが大切

 まず、自分に似合う白シャツを探す前に、知っておくべき大切なことがあります。それはシャツの出自です。シャツの意味をご存知でしょうか? そもそもシャツは下着だったのです。そのため、淑女の前で上着を脱いでシャツ1枚になることは許されていませんでした。品性を疑われる、紳士がやってはいけない行為のひとつだったのです。今でも下着1枚で公道を歩いていれば、公然わいせつ罪の疑いをかけられるのですから当然のこと。今の時代より、はるかに規律が厳しかった古い時代のことと考えれば、紳士たちが上着を脱ぐことに抵抗があったのも頷けるはずです。

 もともとメンズファッションの起源は、英国が発祥といわれています。英国人たちが伝統やルールを作り、それが世界各国に伝わっていったのです。シャツも同様で、まずは英国紳士たちが着用し、世界各国に伝わっていくことで、その国の文化と相まって形態が変化していきました。

 シャツにポケットがつくようになったのは、イギリス人たちがアメリカに渡ったときのこと。その頃はもちろん、シャツは下着という認識でした。“下着”というからには“上着”が存在し、上着はシャツの上に着るジャケットのことを指していました。上着には、いろいろなモノを入れるためのポケットがついています。つまり、上着にポケットがあるので、シャツにはポケットがついているものが存在しなかったのです。

 それが、利便性や合理性を求めるアメリカ人が、上着を脱いでシャツ1枚で過ごすようになったときに、シャツにポケットがないことを不便に感じ、ポケットを縫いつけて着るようになりました。実用性からのデザインなので悪くはありませんが、本来ポケットはないものだったということを知っておくと、今の時代におけるカジュアルなシャツの着こなし方も変わるはずです。

 カジュアルスタイルだから何でもアリ。カジュアルスタイルなんだから何をどう着たっていい、という方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり大人としてはモノの出自を知っていることは大切。

 シャツがそもそも下着だったということを知っていると、たとえ上着が必要のない場面でも、ジャケットを必ず持って行動するという自分のスタイル形成にも繋がっていくのです。

 【出典】『究極の私服』著:干場義雅

【書誌情報】
『究極の私服』
著:干場義雅


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テレビでも人気のファッションディレクターであり、
ウェブマガジン『FORZA STYLE』編集長の著者が大人のカジュアルの絶対法則を解説!

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